部会・同窓会
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大学英米文学科同窓会

2019年度同窓祭 英米文学科公開講座 開催報告

2019.10.01 更新
「カズオ・イシグロの『日の名残り』を読む」
講師:麻生 えりか氏(本学英米文学科教授)
日時:2019年9月23日(同窓祭) 11:00〜12:30
場所:青山キャンパス17号館 3階 17310室

今年の同窓祭では本学英米文学科教授麻生えりか先生に2017年ノーベル文学賞受賞者のカズオ・イシグロ氏の小説「日の名残り──The Remains of the Day」(1989)を読み解いていただきました。
 会場はおよそ179人の受講者で臨時席を用意するほどの盛況ぶり。最初に先生が「日の名残り」を映画で観た人、日本語で読んだ人、英語で読んだ人を尋ねると半分近くの人がそのいずれかに挙手、この作品の人気の高さを物語っていました。


講演は先生が用意されたハンドアウトに従って、以下の順に進みました。
I  カズオ・イシグロと「日の名残り」― 1956年夏、名家ダーリントン家に長年仕える執事のスティーブンスが6日間国内を旅する。
II 信頼できない語り手 ― 語り手のスティーブンスが1920〜30年代を振り返る。当時見えていなかった、はぐらかしていた事柄に気づき、語ることが変わっていく。
III イングリッシュネスの再発見 ― イギリスの田園風景を偉大と感じる。同時に市井の人々に触れることによって、同じ労働者階級でありながら孤立する自分に気づく。
IV 冷戦と「日の名残り」― この作品の舞台である1956年はスエズ戦争、ダーリントン卿が対ドイツ宥和政策をとったのは1930年代(第二次世界大戦直前)、また、イシグロがこれを書いた1989年は冷戦が終焉、新自由主義が台頭した時代であった。

 小説の背景と歴史の流れを聞き、通り一遍に読んだだけでは読み切れないこの小説の奥深さを学ぶことが出来ました。さながら、旅に出て「驚くほど斬新な視野が開かれた」スティーブンスの心境でした。

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