演題「学校評価」から見えてくる学校・教師・子どもの姿
-ニュージーランドとの比較の視点から-
講師 福本みちよ先生 東京学芸大学教職大学院准教授
日時 2016年5月14日(土)
場所 青山キャンパス総研ビル11F 第19会議室
1990年青山学院大学教育学科を卒業された福本先生は、93年大学院教育学専攻専攻修士課程を終え、ニュージーランドの教育に眼を向けます。講演会では写真を使いニュージーランドの学校教育を紹介しながら「学校評価」とは何か、なぜ「学校評価」をするのか、日本の場合はどうかを語られました。
文科省が政策として「学校評価」に力を入れ始めていったのは1997年頃です。当時第三者評価をやっていたのはイギリスとニュージーランドだけでした。日本の教育政策を考えるうえでニュージーランドの情報が必要とされたのです。
評価とは「ふり返り」です。それが「気づき」につながり、「次の一手」を生み出す契機となります。それがPDCAのサイクルでPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(更新)のことです。
昨年中教審から「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」の答申が出て、「チーム学校」という言葉が流行りになっていますが、「チーム学校」を実現するために次のことが必要となってきます。
・専門性に基づくチーム体制の構築
・学校のマネジメント機能の強化
・教職員一人一人が力を発揮できる環境の整備
学校側も情報を地域に発信し、学校として目指す目標を示すことは有効なことです。学校評価はコミュニケーションツールなのです。
要約は同窓会だより第17号をご覧ください。