演題「3.11を経験して―忘れないこと・伝えたいこと」
子どもたちの行動を通して
講師 佐藤圭子先生 岩手県陸前高田市立米崎小学校前校長
日時 2014年5月17日(土) 14時30分~16時
場所 青山キャンパス 総研ビル 11階 19会議室
佐藤先生は次の3つのことを中心に話されました。
(1)3.11のときの学校のこと (2)学校再開まで (3)その後の1年間の子どもたちの様子と心のケアについて
岩手県の教育畑を長年歩いてこられた先生にとって、あの日はまさに青天の霹靂(へきれき)だったに違いありません。教育長以下トップの人が流され、残ったのはわずか3人。学校再開にこぎつけるには大変なご苦労があったとのこと。
「心のケアについては何度も会議を重ね、表現活動の一つとして作文に書かせることにしました。保護者の同意を得る、マスコミには発表しない、教員は添削をしない等の対応を決め全校一斉に書かせたところ、多くの子どもたちは人の優しさ・思いやりに感謝する気持ちを綴っておりました…」教員たちは、安心して学校生活を送ることが心のケアにつながっているとの確信を得たそうです。
友達と遊んだり、喧嘩をしたり、いつもの学校生活を送ることがどんなに大切か。当たり前の日々を過ごせることが、どんなに素晴らしいことかをしみじみ感じた一年だったと述懐されて講演を終えました。
講演の要旨は10月発行の会報「同窓会だより」第15号に掲載されます。