今回の大会は第60回記念大会です。
この記念すべき大会の実行委員長を当青山学院大学4年生の韓 承 君が務めました。
今も尚、当学の後輩が要職に携わっていることに大きな感動を抱きました。
開会式は9時40分からでしたが、開会式前の現役諸君の様子を見るため9時前に会場に入りました。
会場では既に曲が流れ各カップルは思い思いに練習をしておりました。
どの選手も真剣な表情でいい成績を残したい気持ちが前面に出ておりました。
4年生にとっては学生最後の試合であり気持ちの入れようは他の学年とは比べものにならないでしょう。
私が圧倒されるほどの目力のある選手が一杯いました。
普段惰性的に生活している自分には、勝負にかけるスポーツ選手の集まりを肌で感じ身の引き締まる思いがしました。
この思いを再度皆さんもご経験されたら如何でしょうか。
間もなくヒート毎の練習時間となりました。
各種目3ヒート一斉にフロアーに入り短い練習時間を精一杯調整していました。
そして開会式、開会式にはゆるキャラのツバメ君が先頭で入場してきました。
このツバメ君は試合の合間に登場して選手観客を和ませていました。
若い人たちのアイデアは私たちの頃には想像もできないことを企画して大会を盛り上げるとともに選手の緊張感をほぐし観客にとってもとても楽しく愉快な盛り上げでした。
各学校はスタンダード・ラテン共2カップルに限定して入場です。
入場中は前回も書きましたが観客席の部員が飛び跳ねて拍手を送っている学校もあり、昔のような緊張感に包まれた雰囲気はまったくありませんでした。
特に観客席で青山学院大学の近くに居合わせた首都大学東京の後輩たちは10人以上で飛んだり跳ねたりしながら拍手を送っていました。
とても現代っ子的な光景でこれも気楽に観戦できる要素ですので、是非皆さんもご自分の目で確かめてください。
さて成績ですが、詳しい内容は学連のホームページ(東部日本学生競技ダンス連盟)でご覧ください。
概略で申し上げますと、8種目すべてにエントリーしました。
リーダーは4年生2人、3年生4人、2年生2人、合計8人。
パートナーは4年生2人、3年生5人、2年生1人、合計8人。
パソドブレを除いて皆4年生・3年生同士です。素晴らしいエントリーですね。
パソドブレはリーダーが2年生でパートナーは3年生。
第一次予選では8組中6組が2時予選に通過。
残念ながら4年同士のWと3年生同士のCが1次予選で敗退、T,F,Q,S,R,Pは2次予選へ。
そしてS(韓 承ジン※糸へんに眞・松崎 美代子組)が準決・決勝へと進み決勝ではカップル毎の踊りを披露、見事最終第3位となりました。
チェック表を見てみますと、1次予選2次予選共に7名の審査委員のフルチェックをとり、なんと準決では7名の審査員中6チェックは12名の準決出場者の中では最多でした。
決勝進出者7名、順位法によるジャッジで1位をつけた先生が1人いらっしゃいました。
このカップルの踊りは優勝も狙えた踊りであったのです。
私はラテンが専門でなかったのでよくわかりませんが、大会実行委員長の名に恥じないよう常に元気よく人一倍目立つ踊りを行っており、観衆の目を引いていたことは間違いないと思います。
一番印象的だったのは決勝戦の各カップルの披露の際にリーダーがちょっと足を滑らせた箇所がありましたがこれも観衆全員の笑いに変えていました。
彼の人気の高さがよくわかりました。
あと特筆すべきことは、2年生カップルのQ(熱田・萩原組)とP(目黒・長冨組)です。
印象的だったことは熱田君も目黒君も決して周りに引けをとらない堂々としたリーダーであり、上級生とは僅差の踊りであったと思いますのでこれからの活躍が期待できます。
全体成績は出場校58校のうち第23位となりました。
我校はフォーメーションに出場しておりません。
今大会では北海道から岡山まで10校が出場しておりました。
何かの事情があるのでしょうが出られるといいなと思った次第です。
当学の1年生はリーダー5人、パートナー7人、合計12名が入部されており、部員数としては満足とは言えませんがこれだけ多くの人が競技ダンスに興味を抱いていただきました。
どうか卒部された皆様におかれましては、お時間がありましたら同期の方などとお誘い合わせダンス部のイベント、練習会、試合を観戦して、後輩たちを応援してあげてみては如何でしょうか。
昭和56年度卒部 今牧 高男