秋晴れの晴天のもと、各地では紅葉が見ごろとのこと。獨協大学では東部の競技ダンスの精鋭たちが熱い戦いを繰り広げていましたので木島さんと私(塩澤)で後輩たちの戦いぶりを観戦してまいりました。
午前中の熱戦には間に合わず、午後からの準決勝には時間があったため、まずは前祝をしてからと軽くビールを飲んでから気分良く会場に向かいました。
すでに準決勝のスタンダードの熱戦の火蓋は切られていて、会場の熱気は沸騰しつつありました。果たして準決勝に進んでいる後輩はいるのか、びびりながら席に着きましたらクイックで318番がコールされているではありませんか!
神原・森本組、2年生。これはびっくり。コールされても上級生に臆することなく堂々の登場です。リーダーの燕尾服もびっしりきまり、パートナーのドレスも艶やかに。コートを目一杯に使って軽やかに。結果は下位でしたが、2年でこの快挙。お互いを意識しコンタクトをしっかりしてばたばた感をなくすレッスンをしていけば、これからが期待できます。
韓・松崎組、3年生。チャチャ、下位決勝。2部戦での優勝の勢いどおり、溌剌とし、すっきりとした躍りでした。6月のOB総会のときのデモで見たときは正直、荒さを感じましたが、それから夏の合宿を越え、相当カップルで踊りこみをしたのでしょう。また、2部戦の優勝が自信になったのだと思います。さらに踊り込めば頂点を極めること間違いなし。ラテンのチャンピオンになってほしい。
楠木、富岡組。青学に留まらず現在の学生ダンスを背負っているスタンダードのチャンピオン。ワルツ、タンゴで上位決勝。タンゴでは優勝。おめでとうございます。314番をコールされたときには当然とは言いながら思わず涙が出てしまいました。安定感は抜群で気負うことなく、これぞタンゴと王者の風格を見せ付けてくれました。
東都戦では躓きましたが、わずか1ヶ月で精神的にも肉体的にも立ち直り、チャンピオンを勝ち得たこと敬服の至りで誇りに思います。
もちろんオナーダンスもカップルで気持ち良さそうに踊っていました。カッコ良かったなー!!お決まりの胴上げも皆の祝福の気持ちも乗り移り高々と舞い上がっていました。
シャドーの女性石井美帆さん。日大のリーダーと組んでのルンバ11位、パソ10位。本当におめでとうございました。
今はこのシャドー制度が定着して同大学ではカップルの組めないリーダー、パートナーがカップルを組み、大会に出場していること、競技ダンスを志している人には大きな糧となっているのではないでしょうか?
石井さんには普段は同大学での練習も一緒ではなく時間も限られる中、この成績は皆の励みになり目標となるたいへんな快挙だと思います。このことは我々も現役のときからの課題でした。カップルの組めないパートナーをどのようにクラブに残ってもらうか?
競技に参加しダンスをすることが大きな目標ではありますがクラブのあり方として、クラブ活動を4年間行うことの意義は非常に尊いものです。彼女の競技ダンスとクラブへの貢献には非常なる敬意を表します。
全体を通して
*競技をする人、応援をする人が楽しんでいる。
*難易度が高く、良い演技には惜しみない拍手と声援がある。
*競技者通しがライバルと言うよりお互いを励まし、褒め称えている。
*時代の流れか競技者には悲壮感、緊張感があまり感じられず、声援を送っている側
も切迫感がない。
このようなおおらかさで時代のダンス界を担ってくれる人たちが多く出てくれ、裾野が広がることを切に願いました。
最後に、全員の競技を見ることはできませんでしたが、2年から4年生までがFull Entryで臨むことができ、皆、全力を尽くして悔いなく踊ることができたと思います。
12月7日は全日本戦。4年生には後にも先にもこれが最後。残す3週間を自分なりにクラブ生活を総括して臨んでもらいたい。2年生、3年生には4年生を蹴落とすくらいのFightを持ち、それを感謝としてほしい。
そしてOBの皆様、全日本戦、時間があれば皆の勇姿を見に行ってあげて下さい。
誇らしく、すっきりとした気分で帰路につけますよ。
塩澤一郎(S55年度卒部)
W上位決勝
楠木・富岡組(W4位)
T上位決勝
楠木・富岡組(T優勝)
Q下位決勝
神原・森本組(Q11位)
C下位決勝
韓・松崎組(C12位)
R下位決勝
石井さん(シャドーカップルでR11位、リーダー:日大)
P下位決勝
石井さん(シャドーカップルでP10位、リーダー:日大)