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青山学院大学競技ダンス部OBOG会

第108回春東都戦観戦記

2014.05.06 更新
S56年度卒部の吉澤です。4月27日に獨協大学で開催された今シーズン初のレギュラー戦を観戦してきましたので感想等を述べさせていただきます。

近年学生競技ダンスの大会は獨協大学で開催されるケースが多く、一昨年の全日本戦以来4回目の観戦になるが全てここで行われていて学生ダンスに理解をしてくれているのかなぁ、と感謝。最寄り駅からも徒歩5分程度と近くにあり、朝の清々しい空気の中、開放的な街路と構内の並木道を抜けて会場の35周年記念アリーナに到着。

パンフレットを購入して2階の観覧席に向かう。観覧席へは一旦選手が多く集まっている1階フロアを通るため間近に熱気を感じる。1次予選の後半からの入場であったが観覧席は空席が多くあり競技フロア真正面の絶好の場所に陣取る。何人かの方にご一緒にと呼びかけていたがご都合がつかず一人で気楽に(寂しく)観戦していると現役生が声を掛けてくれたりしてちょっと嬉しい気分になる。少し経つと吉倉会長ご夫妻もお見えになり、ご一緒いただき今日は楽しく過ごせそうな予感。

青学は、4年生カップル3組(W,Q,C,R,R,S)、3年生カップル3組(W,T,T,F,C,S)、2年生カップル4組(F,Q,P,P)で全種目エントリーできていた。

2次予選までは選手の紹介がなく各ヒート8~12カップルが一斉にフロアに出てきて踊り始めるため、先ずは青学選手が出ているかどうかを素早く確認することから始まる。何度か会った選手であればすぐに探し出せるが、初めて出場する2年生選手などは背番号を見ないとまったくわからない。隣席の吉倉さんに青学選手だよ、とか声を掛けてもらいながら見つけ出しビデオ撮影を開始する。

青学のどの選手も立派な踊りであり誰が準決勝に進んでもおかしくない、と言いたいところであるが、どの大学も切磋琢磨して臨んでおり準決勝に進めるのは約2割のカップルしかいないという現実がある。

そんな中、3年生の角田・渡辺組がTで準決勝まで進めたのは大健闘である。

4年生の佐藤・水野組はC・Rでエントリーし今回は準決勝に進出できなかったが、全体を通して良い動きをしており見せ場のポーズもとてもきれいであり準決勝に進めなかったのが不思議である。

準決勝の前に行われたFMは東部の予選会を兼ねる為6大学が加わり、全26校で行われた。パンフの青学FM紹介欄で「昨年よりさらにパワーアップ! 変わった点も多々あり・・・」とあったので楽しみにしていたが残念ながら成績は芳しくなかった。しかし、写真で紹介しているように8カップルが織り成す形は大変に美しいものである。

個人の練習の他にFMの練習まで加わると多忙を極めるが、上位入賞校の構成なども参考にしながら今後もポイントを得るための工夫と努力を積重ねてほしい。ちなみに今回ご一緒いただいた吉倉奥様はかつて全日本戦でFM優勝時の選手である。

FMが終わると次は準決勝。ここからは選手紹介があり入場口から華々しく登場する。

角田・渡辺組は上位決勝進出を逃したが、入場時の場慣れしていない初々しさと踊りのきれいなシルエットが印象的であった。

2年生の頃から活躍している4年生の楠木・富岡組は得意のTを今回は外しW・Qでエントリー。Wも良かったがQの上位決勝戦では、ソロが終わりいよいよ全員で一斉に最後の踊りが始まる直前に楠木選手の左手人差し指が頭上に高々と上がったのを見て本人の強い思いを感じ、見ている側もわくわくした。

全ての競技が終了したのは予定より1時間遅れの18:00過ぎであった。審査員の先生方は交代がなく休憩時間以外は立ちっぱなしであり、さぞかしお疲れのことと思われるが、最後まで立ち姿がきれいであり、さすがダンスの指導者だと思った。

いよいよ優勝者による最後の見せ場であるオナーダンスが始まる。優勝者は場内アナウンスによって初めて知らされる為、上位決勝まで進んだ選手たちは誰もが「もしかしたら自分達が・・・」という期待と不安の中で発表を待つことになる。競技フロアの周りは各大学の選手や卒部生で埋め尽くされている。大きなダルマを持ち込んでいる大学もあるかと思えば、2歳ぐらいの男の子と一緒に観戦している若いお母さんもいた。

結果発表とデモ披露はラテン→スタンダード→ラテン・・・と交互に続く。発表のある度に優勝大学から大きな歓声が沸く。パートナはいるがリーダが見当たらない場面もあり、しばらくしてリーダが現れた時の嬉しさと安堵感が入り交じった表情が印象的だった。

青学はQで優勝できるのではないかと密かに期待が高まっていて、私もどきどきしながら発表を待ったが残念ながら他大学の選手の方に勝利の女神が宿った。

ビデオを見返せばもしかしたらこの点が・・・というものもあるが会場で観戦している上では明らかに優勝してもおかしくないと思ったし、実際に1位を付けた審査員が3人いた。

楠木・富岡組はスタンダード4種目に強いカップルであり全日本選抜戦(4種目戦)ではかなり期待できるが、その前の関門として6/1開催の東部戦で出場権を得る為の団体成績が求められる。

青学競技ダンス部は昨年体育連合会に移籍したが、吉倉会長より大会前々日に行われた体育会OB・OG連合会総会において改めて当クラブの紹介があり、ダンスはすばらしい、と快く受け入れてくれていることを伺った。

成績オンリーではないが、恵まれた環境の中で現役生には力一杯頑張ってほしい。

2年生は初めてのレギュラー戦であったが伸び盛りであり、今回の経験を生かし成績の底上げに貢献してくれることを期待したい。

最後にデモを行ったのはW・Tで優勝した獨協大学の選手であり、大いに盛り上がり他大学の選手ではあるが私も何だか嬉しかった。青学競技ダンス部がさらに飛躍し、近い将来、青学記念館で競技会を開催できたらすばらしいと思う。

OB・OGの皆様、それぞれの方ができるバックアップをしながら現役生と一緒に楽しい夢に向かって進んでいきましょう。

<青学の成績>

団体 ⇒ 16位(全27校中)

FM ⇒ 19位(全26校中)、

個人⇒ 楠木・富岡組W5位,Q6位 / 角田・渡辺組T11位

※結果の詳細は、東部日本学生競技ダンス連盟のHPをご覧ください。

<青学のFM>



























<2次予選>T:須藤・木内組         Q:神原・森本組



<2次予選>S:韓・松崎組          S:永井・吉田組



<2次予選>C,R:佐藤・水野組



<T下位決勝>角田・渡辺組



<W上位決勝>楠木・富岡組



<Q上位決勝>楠木・富岡組

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