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Vol.2 「六十の手習い(回転翼3級ドローン免許取得)」(1986年経済学部卒)
2023.01.16 更新
金融論の森先生ご指導の下、ソーントンのイングランド銀行と紙券信用論に関する卒論を執筆してから37年が経過した。
当時、同期の大半が、金融関係の会社に就職するなか、私は海外志向が強かった為、海外に行けるチャンスが多い企業に就職した。
第一の人生終わってみれば、航空貨物、自動車部品メーカーの海外営業部門、航空機輸入販売の専門商社、外資系のエンジンメーカーと数社を転じながら、北米駐在、欧州長期出張を含む数々の出張をさせて頂き、40カ国近く訪問する機会を頂いた。バブルの崩壊、金融危機、リーマンショック、レイオフ等幾つかの人生の転換期が有り、多少紆余曲折はあったが、ほぼ、自分の思い描いたサラリーマン人生を歩むことができた。
昨年定年を迎えるにあたり、第二の人生では、何か新しいことに挑戦したいと考えていた。その矢先、近くの大型ショッピングモールにドローンスクールが開校し、無料体験ができるとういう新聞記事が飛び込んできた。
以前からドローンについては、気にかけていたが、近づきになるチャンスを探っていた時であったので、渡りに船で即座に友人と申し込んだ。
体験会時に、インストラクターより、ドローンの活用は、動画の撮影はもとより、宅配便の配送、送電線等高所での点検の為の撮影、農薬散布等で需要の急拡大が見込まれる。現在、ドローンの操縦士が、約35,000人いるが、2025年には、約150,000人必要になるとの説明があった。それを聞いて、単に自分が操縦するだけでなく、操縦士を集めて起業するチャンスもあると考え、次に、3日間の回転翼3級の3日間コースに申し込んだ。
費用は、凡そ、自動車免許取得にかかる費用と同等と決して安くはないが、インストラクターがマンツーマンで、1日5時間徹底的に指導して下さり、安心して、無事規定時間内で、資格を取得することができた。
操縦方法は、簡単に言ってしまえば、上下方向に移動させるスティックと前後左右、斜め方向に移動させるスティックを指で操作するだけである。ただし、指を細かく繊細に動かす必要があり、少しでも力が入ってしまうと急加速して壁に激突しそうになり、何度も、インストラクターに助手席でブレーキを踏んで下さるように助けて頂いた。
ドローンは、資格を取得したからと言って、すぐにどこでも飛行させることができるわけではなく、飛行予定の数週間前に国土交通省に申請して承認を得る必要がある。
(資格がなくても、飛行可能ですが、資格取得者より、承認に時間がかかるとのこと。)
また、航空法等々に様々な法規により、飛行可能空域が制限されている。
国家試験も開始された為、少人数の内に国家資格を取得し、時代の先端をいくドローンを活用したビジネスを模索しつつ、自前のドローンを1日も早く青空に舞い上がらせる日を楽しみに操縦練習に励む今日この頃である。