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支部
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シリーズ16 ～わたしと青山学院～ 片岡 聡一様
2021.05.09 更新
「プロミュージシャンを目指した青学時代」
総社高校は予備校のような高校だった。国立大学へ入ることを至上命題としていた為、私立文系、ましてやロン毛の音楽少年など論外だった。当時、早稲田を目指していた僕は、総社高校では異端児だった。ろくすっぽ勉強もせずピアノ三昧。案の定、早稲田はすべて不合格。合格掲示板の前で、自分の名前が無いことを確認するや否や浪人することを決意し、総社の親に相談もせず早稲田学院という予備校の入学手続きを速攻で済ませアパートまで決めてしまった。後日カミングアウトした時、全てに寛容で放任主義だった両親も、その時だけは流石に怒り狂った。浪人生活が始まるや、せいぜい予備校に通ったのは１か月。その後、上野の音楽喫茶、小島屋で働いた。僕は客の要望に応えて当時のヒットソングを楽器を弾き歌っていた。もともと親の負担を軽くしようと始めたバイトだったけど気が付けばもう年末。間に合わない。さすがに焦った。でも一心不乱にその時は勉強した。
結果、青山学院大学の法学部に合格した。早稲田は全滅だった。でも、二浪する気力はもはやなかった。早稲田に対する思いは封印することにした。青学に入った以上、ミュージシャンになろうと本気で思っていた。高校時代からのバンドの相方、水川君も岡山の予備校で浪人して明治の政治経済に入った。お互いプロを目指そうと誓い合った。僕はピアノ、彼はギターで今で言う「ゆず」のような音楽構成だった。ピアノを買うために武蔵小杉のイタリアンレストランでコックのバイトを本気で頑張った。５３万円で、当時、誰もが憧れたフェンダー・ローズというピアノを渋谷のヤマハで買った時は有頂天になった。来る日も来る日も練習に明け暮れ作詞作曲と調理場がルーテインワークで、大学は友達に任せた。今思えば神様のような友達。代返から礼拝レポートまで何度お礼を言っても足りないくらいだ。いまでも連絡を取り合う生涯の友だ。それでもキリスト教概論には苦労した。
結局、５年やることになるのだが、卒業のかかった最後の試験は本気で聖書を読んで勉強した。その時はいつか人生に悩んで死にたくなった時、洗礼を受けようと思った。人生に悩む日は、すぐさま僕に訪れた。相方の水川君は僕の音楽レベルの低さに愛想つかし卒業間際に別れたいと言ってきた。目の前が真っ暗だったがコンビは解消することにした。その日から青山のキャンパスを去る日まで考えに考え抜き政治家になる決心をした。当時は政治家の登竜門は代議士秘書だった。なんの迷いもなく橋本龍太郎先生にお会いをし丁稚奉公をさせてもらう契約を交わし２１年間お仕えした。今では青山学院市長会の幹事長を拝命し、母校愛で煮えたぎっている。
総社市長 片岡聡一
Profile
片岡 聡一（かたおか そういち）様
岡山県総社市長
１９５９年 総社市生まれ
１９８４年 青山学院大学法学部卒業
１９９６年 内閣総理大臣公設第一秘書に就任
２０００年 内閣府行政改革・沖縄北方担当大臣秘書官に就任
２００７年 総社市長に当選
２０１１年 「総社市障がい者千人雇用推進条例」を制定。障がい者の就労支援で先進的な取り組みを行い，２０１７年５月２９日に目標の千人達成。達成後はさらに１,５００人雇用を目標に掲げている。このほかにも，市内どこでも300円でタクシー「雪舟くん」や，自らが代表を務める農業公社の設立，英語・定住特区構想など，その独創的な取り組みは，枚挙にいとまがない。
２０１７年 全国に先駆け「総社市大規模災害被災者の受入れに関する条例」を制定し、新たな災害支援の形を構築していく
２０１８年 西日本７月豪雨災害の対応において，全国初となる行政主導のペット避難所を開設。また，総社流のフリーマーケット方式で支援物資を提供するなど，復興に向けていち早く独自の災害対策を実施。
２０１９年 中四国で初めて「同性パートナーシップ制度」を導入。NPO法人AMDAや市内の企業など他団体との連携により多様化するニーズに応えるべく，地域の多文化共生推進に一層力を入れている。
２０１０年 倉敷芸術科学大学客員教授に就任
２０１７年６月〜 全国市長会 経済委員長に就任
２０１７年８月〜 全国空き家対策推進協議会 会長に就任
２０１８年５月〜 中小企業政策審議会委員に就任
２０１９年４月〜 岡山県市長会 会長に就任
２０１９年９月〜 総社市長に再選。現在４期目
２０１９年１１月〜青山学院校友会 岡山県支部 副支部長
総社高校は予備校のような高校だった。国立大学へ入ることを至上命題としていた為、私立文系、ましてやロン毛の音楽少年など論外だった。当時、早稲田を目指していた僕は、総社高校では異端児だった。ろくすっぽ勉強もせずピアノ三昧。案の定、早稲田はすべて不合格。合格掲示板の前で、自分の名前が無いことを確認するや否や浪人することを決意し、総社の親に相談もせず早稲田学院という予備校の入学手続きを速攻で済ませアパートまで決めてしまった。後日カミングアウトした時、全てに寛容で放任主義だった両親も、その時だけは流石に怒り狂った。浪人生活が始まるや、せいぜい予備校に通ったのは１か月。その後、上野の音楽喫茶、小島屋で働いた。僕は客の要望に応えて当時のヒットソングを楽器を弾き歌っていた。もともと親の負担を軽くしようと始めたバイトだったけど気が付けばもう年末。間に合わない。さすがに焦った。でも一心不乱にその時は勉強した。
結果、青山学院大学の法学部に合格した。早稲田は全滅だった。でも、二浪する気力はもはやなかった。早稲田に対する思いは封印することにした。青学に入った以上、ミュージシャンになろうと本気で思っていた。高校時代からのバンドの相方、水川君も岡山の予備校で浪人して明治の政治経済に入った。お互いプロを目指そうと誓い合った。僕はピアノ、彼はギターで今で言う「ゆず」のような音楽構成だった。ピアノを買うために武蔵小杉のイタリアンレストランでコックのバイトを本気で頑張った。５３万円で、当時、誰もが憧れたフェンダー・ローズというピアノを渋谷のヤマハで買った時は有頂天になった。来る日も来る日も練習に明け暮れ作詞作曲と調理場がルーテインワークで、大学は友達に任せた。今思えば神様のような友達。代返から礼拝レポートまで何度お礼を言っても足りないくらいだ。いまでも連絡を取り合う生涯の友だ。それでもキリスト教概論には苦労した。
結局、５年やることになるのだが、卒業のかかった最後の試験は本気で聖書を読んで勉強した。その時はいつか人生に悩んで死にたくなった時、洗礼を受けようと思った。人生に悩む日は、すぐさま僕に訪れた。相方の水川君は僕の音楽レベルの低さに愛想つかし卒業間際に別れたいと言ってきた。目の前が真っ暗だったがコンビは解消することにした。その日から青山のキャンパスを去る日まで考えに考え抜き政治家になる決心をした。当時は政治家の登竜門は代議士秘書だった。なんの迷いもなく橋本龍太郎先生にお会いをし丁稚奉公をさせてもらう契約を交わし２１年間お仕えした。今では青山学院市長会の幹事長を拝命し、母校愛で煮えたぎっている。
総社市長 片岡聡一
Profile
片岡 聡一（かたおか そういち）様
岡山県総社市長
１９５９年 総社市生まれ
１９８４年 青山学院大学法学部卒業
１９９６年 内閣総理大臣公設第一秘書に就任
２０００年 内閣府行政改革・沖縄北方担当大臣秘書官に就任
２００７年 総社市長に当選
２０１１年 「総社市障がい者千人雇用推進条例」を制定。障がい者の就労支援で先進的な取り組みを行い，２０１７年５月２９日に目標の千人達成。達成後はさらに１,５００人雇用を目標に掲げている。このほかにも，市内どこでも300円でタクシー「雪舟くん」や，自らが代表を務める農業公社の設立，英語・定住特区構想など，その独創的な取り組みは，枚挙にいとまがない。
２０１７年 全国に先駆け「総社市大規模災害被災者の受入れに関する条例」を制定し、新たな災害支援の形を構築していく
２０１８年 西日本７月豪雨災害の対応において，全国初となる行政主導のペット避難所を開設。また，総社流のフリーマーケット方式で支援物資を提供するなど，復興に向けていち早く独自の災害対策を実施。
２０１９年 中四国で初めて「同性パートナーシップ制度」を導入。NPO法人AMDAや市内の企業など他団体との連携により多様化するニーズに応えるべく，地域の多文化共生推進に一層力を入れている。
２０１０年 倉敷芸術科学大学客員教授に就任
２０１７年６月〜 全国市長会 経済委員長に就任
２０１７年８月〜 全国空き家対策推進協議会 会長に就任
２０１８年５月〜 中小企業政策審議会委員に就任
２０１９年４月〜 岡山県市長会 会長に就任
２０１９年９月〜 総社市長に再選。現在４期目
２０１９年１１月〜青山学院校友会 岡山県支部 副支部長
