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故 永瀬隆 様 没後10年にあたっての顕彰活動について
2020.11.28 更新
経歴等:(1918~2011)(岡山市で生まれ、倉敷市で生涯を過ごす)
青山学院英語科の卒業。卒業後に陸軍の英語通訳としてサイゴン、シンガポール、タイの戦地へ派遣され、映画「戦場に架ける橋」で知られることになった泰緬鉄道(タイ・ビルマ間)の建設で、旧日本軍が英国・オーストラリア・オランダ人捕虜や現地アジア人労務者に過酷な労働を強いて、多くが死亡するのを目のあたりにしました。
戦後、高校の英語教師の後、倉敷市内で英語塾を運営する傍ら、個人としての戦後処理・謝罪に生涯を捧げました。元軍属の通訳がそういった活動をすることに昭和40年代、50年代、日本政府や一部の元鉄道隊関係者からは冷たい反応が続きました。しかし青山学院の慈愛のキリスト教精神から、元英国人捕虜らとの交流や、私財を投じてタイ人の留学生の受け入れや看護学生らへの奨学金授与などを積極的に行いました。
この活動は、地元テレビ局KSB瀬戸内海放送などで長期取材されたほか、ドキュメンタリー映画「クワイ河に虹をかけた男」などで紹介され、国際貢献活動として、タイ・カンチャナブリー県の名誉県民に推戴されたほか、読売国際協力賞や山陽新聞賞など多くの賞を受賞しています。
2021年に永瀬隆さんが亡くなって10年にあたることから、11月20日に開かれた青山学院校友会岡山県支部総会で、永瀬さんの顕彰活動をしていくことについて皆様からご承認を頂きました。
校友の皆様のご理解とご協力を今後とも宜しくお願いいたします。
青山学院校友会
岡山県支部 事務局
岡野敏久