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岡山県支部

シリーズ6 ~わたしと青山学院~ 多賀 公人 様

2020.12.27 更新
「スタジャン」

 スタジャン。80年代の東京の大学生にとっては必需品でした。クラブ活動を掛け持ちする学生たちの中には、2つも3つも持っている人もいました。ダンスクラブとESSを掛け持ちしていた私は2つ持っていました。

 写真はダンスクラブでのものです。向かって右、メガホンを持っているのが私です。大学を5年かけて卒業した私にとってスタジャンは1つのステイタスであり、普段着でもありました。ダンスの練習日には50人から多くて70人がこの同じスタジャンを着て青山のキャンパスに集まってきました。

 学祭ともなると、青や赤、黄色やピンクなどクラブを象徴するカラーのスタジャンを着た集団があちこちで出店を出してそれは華やかだったことを思い出します。スタジャン文化、今もあるのでしょうか。

 さて、ダンスのクラブでは、当時ですが、新橋にあったヤクルトホールでの公演を1年の総決算としていました。1日2公演、2000人ほどの観客を誘致していた記憶があります。4月には100人いた部員が半分近くに減るほど練習はハードでした。有料でもあったのでレベルはかなり高かったと思います。自画自賛ですが。NHKの番組デイレクターの目にとまり、 NHKホールで当時皇太子だった平成天皇ご夫妻の前でもダンスを披露するという栄誉にも浴すことができるほど、ダンスにかける情熱は他のクラブの人たちに負けない自負がありました。

 ダンスが上手だった訳ではありませんが、情熱だけは誰にも負けない自信がありました。在学中、全日本学生ダンシング連盟を組織して、初代の委員長に就任しました。その組織は現在では50以上の大学が加盟する大きな組織になっています。継承できていることが何よりも嬉しいです。

 写真の仲間は、私は地方のテレビ局に、1人は京セラに、そしてもう1人は日興証券にとそれぞれ別のキャリアを歩んでいます。途絶えていた連絡ですが、当時なかったSNSのおかげでたまに近況報告ができています。

 今度連絡したら、あのスタジャンについて聞いてみます。まだ持っているのか?

多賀 公人(たが きみと)様プロフィール

1963年生まれ 経済卒。テレビ朝日系列のKSB瀬戸内海放送に入社。キャスター兼プロデューサーとして報道から制作まで手がける。2015年に独立。テレビ朝日のゴルフ実況などをするフリーアナウンサー、ブランド戦略会社等3社の経営者、新聞社のコラムニスト、大学客員教授など、マルチキャリアを歩んでいる。2007年の流行語大賞「ハニカミ王子」の名付け親、青学卒業後、サンフランシスコ州立大学留学。神戸大学大学院MBA修了。

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