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シリーズ1 ～わたしと青山学院～ あさのあつこ様
2020.09.16 更新
数年前、出身学部である文学部教育学科に招かれて、小さな講演会をしました。ン十年ぶりに訪れた母校は当たり前のことですが、ずい分と様変わりしていました。
でも、不思議と違和感は感じませんでした。校舎は新しくなり、行き交う学生の服装は違っても、キャンパスに流れる空気というか雰囲気は、遠い昔、わたしが通った青学そのものの気がしたのです。学生時代、わたしは“いつか作家になる”というささやかな望みを抱いて生きていました。雲を掴むような、漆黒の闇に迷い込むような甚だ心許ない望みであり夢でした。
でも、青学の自由闊達な諦めるより挑戦をと鼓舞してくれるような校風は、まさに一陣の風になり夢へと背中を押してくれた気がします。その雰囲気がまだ色濃く、我が母校に残っている。それを確信できたことに心が震えたものでした。
あさのあつこ様プロフィール
小説家、児童文学作家
1977年青山学院大学文学部卒業 岡山県美作市出身 県立林野高校卒業
作家を目指して青山学院文学部に入学、卒業後、岡山に帰り主婦の傍ら小説を執筆。1997年発表の「バッテリー」で野間文学賞や日本児童文学者協会賞など数々の賞を受賞、のべ1000万のベストセラーに。現在も執筆活動に熱心に取り組んでいます。
でも、不思議と違和感は感じませんでした。校舎は新しくなり、行き交う学生の服装は違っても、キャンパスに流れる空気というか雰囲気は、遠い昔、わたしが通った青学そのものの気がしたのです。学生時代、わたしは“いつか作家になる”というささやかな望みを抱いて生きていました。雲を掴むような、漆黒の闇に迷い込むような甚だ心許ない望みであり夢でした。
でも、青学の自由闊達な諦めるより挑戦をと鼓舞してくれるような校風は、まさに一陣の風になり夢へと背中を押してくれた気がします。その雰囲気がまだ色濃く、我が母校に残っている。それを確信できたことに心が震えたものでした。
あさのあつこ様プロフィール
小説家、児童文学作家
1977年青山学院大学文学部卒業 岡山県美作市出身 県立林野高校卒業
作家を目指して青山学院文学部に入学、卒業後、岡山に帰り主婦の傍ら小説を執筆。1997年発表の「バッテリー」で野間文学賞や日本児童文学者協会賞など数々の賞を受賞、のべ1000万のベストセラーに。現在も執筆活動に熱心に取り組んでいます。
