岡山県支部_青山学院校友会

再掲）　故永瀬隆先輩の平和への思いを後世に。

2022.06.30 更新

　『岡山県支部から岡山県立図書館に活動記録のドキュメンタリーDVD（ブルーレイ）を寄贈』
　
　故永瀬隆先輩の没後10年にあたり、岡山県支部では永瀬隆氏の平和活動を記録したドキュメンタリー映画のDVDを、岡山県立図書館に寄贈いたしました。この活動は、岡山県支部の活動の一環として総会での承認のもと、実施したものです。当初はこの映画の上映会や平和シンポジウムなども計画していましたが、このコロナ禍で実施には至らず、この度、11回目の命日にあたる6月21日に、岡山県立図書館などのご協力を頂き、贈呈式が開催できました。式には岡山県支部から福嶋裕美子支部長ら6人が出席し、福嶋支部長から中本正行館長にDVD10枚と目録が手渡されました。

　今回のDVDの寄贈は、故永瀬隆氏の思いを後世に語り継いでいこうと、永瀬氏の活動を記録したドキュメンタリー映画「クワイ河に虹をかけた男」が、DVD（ブルーレイ）にされたことから、10枚を岡山県立図書館に、あと10枚は青山学院に寄贈の予定です。
　永瀬氏の平和や慰霊、贖罪の思い、タイの学生への個人での支援など20年以上に及ぶ活動が記録されています。またこの映像は戦時中に通訳兵として戦争に関わって、連合国軍捕虜や現地の人たちが過酷な鉄道建設の労働で亡くなるなる現場を目の当たりにした永瀬さんのたったひとりの戦後処理であり反戦平和活動を記した貴重な映像です。
　岡山県立図書館では貸し出しは行っていませんが、館内での視聴は出来ます。

岡山県支部事務局長
岡野敏久

■故永瀬隆氏について

　経歴等：（大正７年（1918年）〜　平成23年（2011年））
　（岡山市で生まれ、倉敷市で生涯を過ごす。昭和16年青山学院英語科卒業）青山学院文学部英語科の卒業（昭和16年：1941年）後に、陸軍の英語通訳として、サイゴン、シンガポール、タイの戦地へ派遣され、映画「戦場に架ける橋」で知られることになった泰緬鉄道（タイ・ビルマ間）の建設で、旧日本軍が、英国・オーストラリア・オランダ人捕虜や現地アジア人労務者に過酷な労働を強いて、多くの人たちが死亡するのを目のあたりにしました。
　戦後、倉敷市内で英語塾を運営する傍ら、個人としての戦後処理・謝罪に生涯を捧げました。元軍属の通訳がそういった活動をすることに昭和40年代、50年代、日本政府や一部の元鉄道隊関係者からは冷たい反応が続きました。しかし、青山学院で受けた慈愛のキリスト教精神から、元英国人捕虜らとの交流や、私財を投じてタイ人の留学生の受け入れや看護学生らへの奨学金授与などを積極的に行いました。この活動は、多くのメディアで取材報道されたほか、ドキュメンタリー映画「クワイ河に虹をかけた男」などで紹介され、国際貢献活動として、タイ・カンチャナブリー県の名誉県民に推戴されたほか、山陽新聞賞や読売国際協力賞やなど多くの賞を受賞しています。

※TSCテレビせとうちの動画ニュース（（6月21日22時54分〜TSCニュース）
（*youtubeリンク先をご存知の方のみ限定公開）

山陽新聞の記事（掲載日　令和4年6月23日木曜日）

読売新聞の記事（掲載日　令和4年6月25日土曜日）

アプリニュース
○山陽新聞

○TSCテレビせとうち

■DVDについて問い合わせ先
　KSB瀬戸内海放送
電話：岡山　086-224-0033　香川　087-864-5562
ドキュメンタリー映画「クワイ河に虹をかけた男」
https://www.ksb.co.jp/kuwaigawa_movie/

再掲） 故永瀬隆先輩の平和への思いを後世に。

再掲）　故永瀬隆先輩の平和への思いを後世に。