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大学経済学部同窓会

Vol.7「野球人生に賭けた12年、悔いなし」 松田 節男(1970年卒)

2021.03.24 更新
 昨今、駅伝の青山と呼ばれておりますが、硬式野球部が6年半振りに一部昇格を果たし神宮球場へ帰ってきます。応援よろしくお願い致します。これも一重に監督・コーチの成果の賜物です。安藤監督は選手と共に寝泊りし、東芝野球部で長年ピッチングコーチをしていた中野コーチの社会人野球で学んだ技術と考え方を取り入れたからだと思っています。

 私は、青学大野球部の3年秋に鎖骨骨折のため半年間休部したお陰で、4年間で無事に卒業することができました。怪我をしたことにより就職を考えていましたが、4年生になり不思議と客観的に野球を観られるようになり、クリーンアップを任される存在になっていました。社会人野球の名門・東芝に拾っていただき、会社にも入れていただいた感謝の気持ちで野球を続けることができました。

 

 ちょうど世代交代で同期8名が入社し、東京六大学野球と東都大学野球一部の選手の中で2部の選手は私だけでした。同期には絶対負けたくない気持ちで練習に打ち込みました。チームでの全体練習が長くメニューをこなす毎日で、自分で考えて行う自主練習ができない状態でした。首脳陣に全体練習(やらされていた練習)より自主練習(自分の意志で行う練習)の方が選手も身が入るし、育つことを提言しました。自分に合った正しい練習をコーチにサポートしてもらい努力すれば、結果は必ず付いてくることを学びました。社会人野球はプロ野球と同じで、学生時代と違い首脳陣や先輩たちのプレッシャーもなく伸び伸びとプレーができる代わりに、結果を出さなければ野球人生は終わりで「結果」が全ての世界です。

 スポーツでよく「心・技・体」と言いますが、特に重要なのは「心」のあり方だと思います。精神面と自分の体調を大会期間中にベストに持っていく調整方法を試行錯誤しながら学び、大事な場面での物の見方、考え方、相手の考え方を考えると非常に気持ちが楽になり、活躍することによって自信が生まれてきたことが大きかったと思います。社会人野球5年間でアマチュア野球最高峰の都市対抗野球に出場させていただき、優勝、準優勝、3位(自分のチーム)を経験したことは、私の宝物です。

 社会人野球に入った時から夢は、海外遠征でした。これも優勝できたお陰で全日本選手として、イタリアのボローニャでのコンチネンタルカップに出場して優勝。親善野球で南米ブラジルでも野球をすることができました。

 高校から本格的に野球を始めて12年間という野球人として短い期間でしたが自分の夢を叶え目標や夢がなくなったため、現役を引退しました。

 社会人として会社生活も終わり、今は野球部で学んだ経験が人生に大変役に立っていることを若者に伝え、自分の人間力を高めて社会に貢献して行きたいと思っております。

所属:体育会硬式野球部





第44回都市対抗野球大会(1973年)決勝戦で日本鋼管(川崎市)が日産自動車(横須賀市)を11対2で破り勝利、初優勝を果たした(後楽園球場)。同じ川崎市の東芝から補強選手として選出されて出場



4回表に先制点となる適時打を放った瞬間の松田選手。その後点を重ねて圧倒的な勝利に貢献
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