青山学院大学経済学部を卒業して31年が経ちました。はじめの10年間は損害保険会社に就職し、システム部門、営業部門と10年間を過ごしました。いわゆるバブル期に就職しましたが、直ぐにバブル崩壊し堅実な企業経営を内部で学びました。その頃、保険業界は護送船団方式の問題、生損保の垣根問題、懐かしく思う方も多いと思いますが、当時は「金融ビックバン」と呼ばれておりました。その後21年前に保険会社を退職し、父の経営する和菓子製造販売業に転職し、現在に至っております。
お店の屋号は「梅花亭」といいます。梅花亭は、嘉永3年(1850)年創業、昭和初期から現在の台東区柳橋で生業している和菓子屋です。江戸時代から花柳界である柳橋は現在でこそ料亭が無く、町の風景は変貌してしまいましたが、神田川に浮かぶ柳橋の優美な姿と屋形船が並ぶ光景は、梅花亭の和菓子とともに「インスタ映え」間違いなしです。
売れ筋の和菓子ですが、名物、子福餅!厳選された北海道産小豆を使用した餡は絶品です。「ふっくらと焚き上げた小豆の丸みを損なわないように、ていねいに練り上げたつぶし餡を、求肥で包んだ、かわいらしいお菓子です。」
続いて三笠山。「劇聖」九代目市川團十郎が激賞した歴史的逸品です。
「小麦粉、卵、砂糖を使った焼き皮の中に はさまれた青エンドウの餡は、明治の中頃、祖々父市太郎が苦心の末作り上げたもの。鶯色の餡に焼き目の鮮やかな薄皮は、ビジュアル的にインパクト絶大です、円盤型のフォルムも美しく、そのかわいらしい姿は愛惜しくなるような素晴らしさです。」
創業以来の名物でもある三色梅最中、実はそれぞれ餡が違います。「紅梅には千鳥餡、白梅には漉し餡、たそがれの梅には小倉餡」、梅型の皮にあんこ沢山入っています。あんこ好きにはたまらなく、脳内に暖かな春がやってきたような幸福が訪れます。
また梅花亭の店内は、お店の奥で和菓子を作っているのが見える「オープンキッチン」で和菓子を毎日製造しておりますのでご覧いただけると幸いです。
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所属:東海幹夫ゼミナール(管理会計)・シルニースキー愛好会