過日、経済学部同窓会の総会が書面決議となったため、アクティブ会員の皆様には総会資料及び会報誌「オイコスノモス25号」と共に「経済学部同窓会奨学金のご協力のお願い」を同封させていただきました。
現在、経済学部の卒業生は2020年3月末で49,000名を超えておりますが、同窓会に会費を納めて活動に参加いただいているアクティブ会員は休眠の方を含めて2,000名弱が現状です。
本年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響は、本学学生にも直撃して経済的困窮で本来の学業に専念できていないのが実情です。
下記のお願いをご一読いただき、趣旨に賛同いただけましたらアクティブ会員として参加いただきたいと存じます。皆様の暖かいご支援をお願い申し上げます。
記
経済学部同窓会一般会員の皆様
青山学院大学経済学部同窓会 事務局
経済学部同窓会奨学金のご協力のお願い
~現役経済学部生を支援する同窓会を目指して~
経済学部同窓会は、「会員相互の親睦と研鑽を図り、大学及び経済学部発展に寄与する」の基本理念の下、1999年9月23日に設立しました。昨年で設立20周年を迎えることができました。この間における会員の皆様方の絶大なるご支援に改めてお礼申し上げます。
主な活動内容は、ホームページ、会報誌「オイコスノモス」の発行などの広報宣伝活動、経済、政治各分野で活躍する著名な講師をお招きして、経済学会と共催で開催する「公開講演会」などのアカデミック事業、「学生支援」「奨学金給付」など大学への協力支援事業の三本柱を中心に、その事業活動領域は多岐にわたっています。
その中でも、最も注力しなければならない事業が「奨学金給付」と考えております。
経済学部同窓会では、冠奨学金「青山学院大学経済学部同窓会奨学金」を他の大学部会同窓会(※1)に先駆けて2004年度に創設しました。
経済学部生の中には家庭の事情等で恵まれた環境にいる者ばかりとは限りません。親に面倒を掛けたくないのでアルバイトなどの収入を学費の足しにしたい、留学をしたいけれどアルバイトだけでは賄えない等さまざまな悩みを抱えている学生もいます。奨学金は学業成績が優秀であり経済困窮者に対して給付を実施しておりますが、同窓会ではそのような学生の夢を叶え、4年間より良い環境の中で勉学に励むことができるようにと願い、給付型の奨学金を創設したものです。
対象者は経済学部生2~3名に対し、15万円/人を継続給付しています。2019年現在までの給付者数は34名、給付額累計は510万円になります。創設当初から学生支援の必要性を説いて、17年間の長きにわたり奨学金を給付している同窓会は他には例を見ません。
折しも年初早々に国内では新型コロナウイルスが発生しました。半年以上を経過した今でもさらに感染が拡大して第2波が押し寄せはじめ、長期化の様相を呈しています。
この影響は大学生にも及んでいます。皆様も報道等でご承知のように保護者の収入減や、学生自身がバイト切りに遭うなどして、授業料や家賃・水道光熱費が払えない、1日の食生活にも困る、最終的には退学をも考えている等、経済的困窮に追い込まれている学生は少なからずいます。青山学院大学の学生も例外ではありません。この非常事態に政府や大学でも様々な学生支援措置が打ち出されています。大学での学びをあきらめ退学せざるを得ない学生を決して生み出さないような支援が今必要です。そして、キャンパス内に一刻も早く笑顔が溢れる時が取り戻せるよう願うばかりです。
現在、同窓会奨学金の財源はアクティブ会員皆様の貴重な会費をはじめ寄付金、公開講演会・親睦イベントなどの行事の際に協力をいただいている「MITE BOX」募金によって賄われています。同窓会ではあらゆる無駄を省き、省力化・効率化を図る努力を重ねていますが、会費収入が横ばいとなっているのが実情です(※2)。できることなら給付対象者を従来の2~3名から5名、10名と一人でも多く増やしたいと予てから模索してまいりましたが、アクティブ会員の増強なしでは実現ができません。このコロナ禍で同窓会としても微力ではありますが学生支援への拡大を図ることができましたなら幸甚に存じます(単年度会費3,000円を新たに100名の方にお振込みいただくことで2名の学生に奨学金を給付できる計算となります)。
つきましては、一般会員の皆様はじめアクティブ会員で2019年度の会費納入を失念してしまったという方も、改めて趣旨に賛同賜り、この機会にアクティブ会員としての参加活動を切にお願い申し上げる次第です。会費とは別に寄付金のみでも受け付けます。
[一般会員]:経済学部(商学部含む)の卒業生は、卒業と同時に自動的に「青山学院校友会・大学部会・経済学部同窓会会員」になります。
[アクティブ会員]:同窓会活動の趣旨に賛同し、「年会費」を支払ってくださる会員を「アクティブ会員」と呼称します。「アクティブ会員」へは登録が必要です。
(※1):青山学院校友会大学部会には2019年12月現在、23の学部学科同窓会がありますが、奨学金制度を創設している同窓会は経済学部同窓会以外では英米文学科同窓会(2018年4月創設)のみです。
(※2):当同窓会の例年の会費収入は約50~60万円、大学部会からの活動補助金約60万円と併せ当同窓会の収入は110万円~120万円程度です。従来から経費削減には努めておりますが、奨学金、会報発行、名簿管理費用などの固定経費を含め、年間支出は約110万円程度で、ほぼ収支均衡という状態が続いています。2019年度は、経済学部70周年事業関連特別支出が約20万円あった関係で、△17万円の赤字決算となりましたが、今後奨学金支給額を増額の財源として、会費収入増を図ることが重要な課題となっております。奨学金給付対象者を増やし、後輩たちの学びを応援するためにも、会員の皆様方の多大なるご協力をお願いする次第です。
(参考まで)2019年度奨学金受給生2名からのお礼のコメントを紹介します。
◆経済学科3年生
この度は経済学部同窓会奨学金の給付を頂き、誠にありがとうございました。青山学院は富裕層家庭が多く、経済格差を感じる場面も多いです。その様な学生に対し、給付型奨学金は返済の義務がない為、安心して頂くことが出来、とてもありがたかったです。今回頂いた奨学金のおかげで、生活を支える為に働く私だけでなく、母の負担も減らすことが出来た様に思います。私自身もアルバイトに費やす時間を減らすことが出来、勉強にも集中出来るようになりました。
◆現代経済デザイン学科2年生
この度は給付金という形で金銭的援助をして下さり、本当にありがとうございました。通学に往復で4時間、アルバイトに明け暮れる中、自分は大学に何をしに来ているのだろうと思う事もありました。そんな時に海外派遣ボランティアに興味を持ち、参加したいと思いましたがお金が足りず、すがる様な気持ちで応募した結果、給付を頂き夏の海外ボランティアに参加する事が出来、貴重な経験となりました。海外の貧困地域の現状を見、学びたい事を学べる環境にいる自分を改めて見直す良い機会となりました。
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