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英米文学科同窓会 創立20周年記念講演会開催
2018.10.20 更新
開催日 2018年9月23日(同窓祭)
講師 高橋睦郎氏(詩人 文化功労者 日本芸術院会員)
演題 「世界詩としての能と俳句」
今年、創立20周年となる英米文学科同窓会は高橋睦郎氏をお迎えし、記念講演会を開催しました。第10回国際ミルトン・シンポジウムが東京で開かれた際、実行委員長を務めた佐野弘子教授(当時・現同窓会会長)は、ミルトンの劇詩『闘士サムソン』の能への脚本を高橋氏にお願いしました。2012年8月、新作能『散尊』は国立能楽堂で上演され、世界各国の出席者から大好評を博しました。
講演会の冒頭、高橋氏は『散尊』についてふれられ、台本執筆を快諾した後、佐野会長が翻訳した『闘士サムソン』を何度も読み、盲目になったミルトンを、能のワキ(物語の紹介役や作者の代弁者)に決めたと言われました。
講演は、古今東西の文芸全般にわたる豊かな内容でした。日本の詩歌の歴史については長歌から短歌になり、俳句という17文字の世界最短の詩が生まれ、浮世絵がヨーロッパに影響を与えたように、俳句はヨーロッパの詩人たちを大変驚かせたそうです。
講演が終わりに近づいたとき、氏は「講演会というのは、終わった後の質疑応答が活発に交わされることで内容が豊かに広がるので大いに質問をして欲しい」と言われ、それに応えて次々に手が挙がりました。氏はひとりひとり丁寧に答えられ、会場は大変盛り上がりました。印象的だったのは、「死生観」についての質問に、氏は「死を恐れるよりも、死によって今の生活がなくなることが辛い。今生きていることが楽しいこと辛いことも含めてあまりにも甘美に思えるから……。また人の人生は1回だけと思っているので、短い人生を楽しく一生懸命に生きていきたい」と結ばれました。
人生の指針を明確に力強く示して下さり、深く心に残る感動的な講演会でした。