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「ヘンリー四世」観劇会開催報告
2016.12.09 更新
英米文学科同窓会では、ほぼ毎年、英米文学作品の演劇を鑑賞しています。シェイクスピア没後400年の今年は11月29日・30日の「ヘンリー四世」を新国立劇場に観に行きました。
事前レクチャー
観劇会に先立ち「ヘンリー四世の見どころ」と題して、青山学院大学教授佐久間康夫氏によるレクチャーが開かれました。きめ細かく充実した内容のハンドアウトが配布され、2013年4月に上演された蜷川幸雄演出の『ヘンリー四世』のDVDが上映されました。
ハンドアウトには、英文で名場面や名台詞が書かれ、先生が丁寧に解説をして下さいました。又イギリスの歴代の名優たちが演じた『ヘンリー四世』の写真一覧とか、英国王室の実に細かい系図が紹介されヘンリー四世の位置などの説明がありました。
先生の分かりやすい楽しいレクチャーは、私達を知らず知らずのうちにシェイクスピアの世界へ、『ヘンリー四世』の舞台へと誘って下さっていました。
観劇会
新国立劇場では『ヘンリー四世』第1部「混沌」と第2部『戴冠』が2日間に亘り上演されました。同窓会では11月29日、30日に観劇しました。
翻訳は小田島雄志、演出は鵜山 仁。キャストは、ヘンリー四世は中島しゅう、ハル王子は浦井健治、フォールスタッフは佐藤B作でした。
舞台には、バラバラに木組みされた今にも壊れそうな建物があり、白い玉座が前に置かれると城となり、派手な女たちが出入りすると酒場に変わりました。その危うい背景は、ヘンリー四世の苦悩を象徴しているかのようでした。外では同志だった仲間の反乱、内では放蕩三昧のハル王子への悩みを抱えていました。ハル王子が付き合っている大酒のみで、女好きの放埓な騎士フォールスタッフは、徹底した現実主義者であり、道化者として重要な役をしていました。
この歴史劇の一番の見せ所は、太鼓腹の騎士フォールスタッフを相手に、若きハル王子が陽気に遊ぶ場面と言われています。二人の対話が観客を大いに笑わせ楽しませてくれました。又客席を駆け回ったり、観客に話しかけたりする演出は、役者との一体感で場内を沸かせました。
愛すべき駄目男フォールスタッフや、周りの庶民と接しながら、ハル王子は名君と呼ばれたヘンリー五世へと成長していくのです。