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部会・同窓会
このサイトでは、大学英米文学科同窓会の活動についてお知らせしています。
大学英米文学科同窓会

東日本大震災被災地訪問・交流会 開催報告

2015.11.10 更新
英米文学科同窓会では昨年より校友会支部や他学部・学科同窓会との交流会を開いています。第2回目は校友会仙台支部の協力を得、10月25日、26日に石巻、女川を訪ねました。大震災の現実認識と、地元校友との交流の実をあげることが出来ました。

初日は石巻市を訪問し、まず「情報交流館」で被災直後の写真やパネルを見て、想像以上の被害に言葉を失いました。沈んだ気持ちを癒してくれたのは、青山学院大学学生ボランティアが、ヘドロの悪臭が染みついた路面ブロック55,000枚をはがして一枚一枚清浄して再建された「ことぶき商店街」を歩いたときです。学生たちの優しさと思いやり、辛抱強さに心打たれるとともに、校友として誇らしい気持ちでした。



夕刻のパネルトークでは、被災直後から手書きの壁新聞を避難所に貼って市民を励まし続けた石巻日日新聞の当時会長だった佐藤勝雄氏と石巻在住の校友、品川清氏、狩野章氏、斎藤雄一郎氏がパネリストとして被災体験や復興の課題を話してくれました。想像を絶する巨大津波襲われた現実、遅々として進まない復興の裏にある諸々の課題、私たちも自分の身に置き換えて考えてみる必要がありそうです



翌日は高台にある日和山公園から石巻市街と太平洋にそそぐ旧北上川の河口と中瀬を望みました。一面更地となって、今なお生々しい被災の跡に本当に心が痛みます。



その後、女川町訪問。川を遡った津波が丘を回って戻って来たため、海抜16mにある病院駐車場に避難した人々が車ごと流されたという場所を訪れました。眼下に海を見ながら、後ろからの水を想定だにしなかった人々の無念を思いました。人口の1割近くが死亡または行方不明となり、住宅の90%が全半壊という被害を被った女川町は防潮堤建設ではなく、それまで低地に広がっていた住宅地を7~8mの嵩上げをし、港に近い低地は水産業、商業施設のみを建設する選択をしました。そんな復興半ばの女川町で、自らも甚大な被害を受けながらもいち早く水産加工工場を再建してビジネスを再開、雇用創出を図っている校友、山本丈晴さんの会社ヤマホンベイフーズを訪ね、復興にかける熱い思いを伺いました。



未曾有の大災害によって失われた多くの命、すべてを流されて悲嘆にくれた人々…そんな悲劇の中にあって、お互いを思いあう優しい気持ちを忘れずに、明日への希望を創り出そうとするたくましい人々がいました。彼らに会えたことは大きな喜びです。

3.11を決して忘れない!という思いを強くしました。

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