「変わる社会と大学の対応」―青学の更なる発展を目指して―
講師 青山学院大学学長 仙波 憲一氏
2014年10月26日(木) 京都ホテルオークラ
交流の輪を全国に広める目的で企画された首都圏外では初のイベント、「京都講演会」が秋晴れの京都で開催された。69名が参加し関西の同窓生との和やかな雰囲気のなか講演会が始まった。
仙波学長は、今大学がおかれている状況、大学の果たすべき役割とあるべき姿、現状とのギャップへの改善策や改革、変わる教育方法、今後の施策など話された。今年、学院創立140年、大学創立65周年を迎えた青山学院が育てる“Man”とは、誠実Sincerityと、まじめSimplicityの両面を兼ね備えた人間のことであり、これは「地の塩、世の光」へと繋がる本校の教育理念であるという。学長の率直で真摯な語り口は校友の心を捉え、みな熱心に耳を傾けた。
講演の後、東西の校友たちがテーブルを囲み和やかな懇親会となった。
翌日の「お楽しみ会」は、昨年の大河ドラマ「八重の桜」でお馴染になった同志社大学を見学、赤れんがで統一された校舎は、歴史を感じさせる大木の深い緑とマッチしてどこか外国にいるような雰囲気を醸し出していた。つぎに重要文化財に指定されている「杉本家」を訪ねた。江戸時代から続く古い町家はきれいに保存されていて、黒光りのする厨房や茶室など見学した。
最後は、西陣の織り元の別荘だったという「粟田山荘」で、その美しい庭園を見ながら、豪華で美味しい京都料理をいただいた。ふつうの観光では、なかなか見られないようなところを案内していただき楽しかった。
実行委員会の入念な準備と京都支部の方々の細やかな心配りのお蔭で、お互いの交流を深めるという目的は、充分に果たされたと思う。