先日開催された産業勉強会のまとめは以下の通りです
【講演者】山下由香 91年卒(1期OG)
【テーマ】
『オペラの興行における予測と舞台制作コーディネーターとしての多様性』 ~日本とヨーロッパ文化の橋渡しの舞台裏~
【講演内容】
近年、外来オペラの招聘事業が減少している。人の心を揺さぶる音楽、勇気や希望を与える歌詞や台詞、演技や舞台美術など視覚的な芸術の融合により創作された総合舞台芸術オペラ。
自らが感動を覚えたオペラをより身近な文化にするには、舞台制作者の目線から本番イタリア・オペラが持つ魅力や舞台裏を伝え、招聘を続けることが重要である。
日本のオペラ上演の現状や市場を分析し、その需要を予測する感覚を養う事が興行を成功へと導き、招聘の継続へとつながっていく。
一方、オペラ招聘事業の支柱の一つである舞台制作では、日本と各国の劇場の常識や概念の違いが時に大きな障害となる。
そのため人と人を繋ぎ距離を縮める役割として多様な価値観を受け入れ認める、視点のダイバーシティが求められる。
オペラは人の心を豊かにする、究極の創造芸術である。オペラによって満たされる人生は幸せだ。
時代の変化を受け入れつつ今後もこの活動を継続し尽力していきたい。
以上