徘徊奇行(春よ来い?編)
1974年卒 飯田貞年(庭園・経済)
昨年12月初旬に開催された大島(椿)万里子さん(1969年卒絵画班)の書展鑑賞の報告文をホームページに掲載させていただいたことを機に年賀状交換と相成りました。年賀状に自作の句を添えさせていただいたところ、何と大島さんが色紙に書いてプレゼントして下さいました。稚拙な句なので甚だ心苦しい次第ですが大変有り難く、私の宝として、そして今後の俳句挑戦への励みにさせていただきたいと思います。
私はTV番組「プレバト」俳句コーナーの夏井先生のトークに惹かれて興味を抱きました。丁度その頃、中一時の担任数藤剛先生(現国)と半世紀ぶりにお会いする機会があり、趣味としてお続けになっている俳句作りの楽しさを伺うことになりました。「飯田君、気が向いた時でいいから挑戦して出来上がったら僕の所に送ってきなさい」のお言葉に甘え、通信教育ではないですが評価や添削をしていただいたのが俳句との出会いとなりました。恩師に未だにお世話になっている有難さと幸せを噛み締めています。
ダイヤモンド・プリンセス号事件から早1年が経過しましたが、未だにコロナ自粛で心の晴れぬ日が続いていますが、今年こそは希望溢れる春の訪れを心より待ちわび、もし、通常の花見が出来なくても、花を愛でてあげる気持ちは大切にしたいものです。
そこで、恥も外聞も捨て勇気をもって、一寸気が早いのですが明るく“春よ来い?”をテーマに句を書かせていただきます。
春近し浴びる火の粉や二月堂
飛花落花集めほろ酔う隅田川
花染めの衣流すや墨田川
*散り頻る花仰ぐ人掃ける人
・私はマンションの管理人として専ら掃き集めていました。もの悲しくもあり、また一つの風情でもありました。
*花も人も八分ぞよかる花曇り
・コロナ感染は「足を知る」ことが出来ぬ傲慢な我々人類によるものではないでしょうか?今まさにこの思いで書かせていただきました。
*印の2句は恩師の添削を受けております。
皆様へ
自粛続きでお出かけにもなっていないかもしれません。趣味も休止中かもしれませんが過去の事柄でも結構ですので、紀行や趣味などなど“甃ホームページ”への寄稿をお願い致します。
大島さんから飯田さんにプレゼントされた色紙
「年の瀬や ひびく拍子木 子らのこえ」 貞年の句