アイビーグループは、「青山学院校友会」内に組織された団体で、青学卒業生による同業団体や部活動・ゼミ・アドグルのOB会など現在67団体が加盟しています。
7月29日(金)に「2022年度上期アイ―ビーグループ代表者会議」が開催され、席上長谷川会長が甃会の活動報告を行いました。
会議は青山キャンパス内で開催予定でしたが、コロナ感染拡大のため急きょオンライン会議に変更され、また活動報告は当初4団体が予定されていましたが、発表者のコロナ感染等があり、結果的に甃会1団体のみの発表となりました。
当日はアイビーホール(青学会館)内に設置された「オンライン会議用臨時スタジオ」から長谷川会長が会議出席者に対して、スライドを用いて以下のとおり活動報告を行いました。
古美術研究会OB会「甃会」の長谷川です。はじめに今回こうした機会をお作りいただきましたアイビーグループ幹事会の皆様、ならびに関係者の皆様方に深く感謝申し上げます。ありがとうございます。
お時間が限られておりますので、早速活動報告をさせていただきます。
私どものOB会は青学大の文科系サークルとして1965年に誕生した古美術研究会、通称「古美研」のOB会ですが、この古美研の活動テーマは「主に奈良・京都などにある仏像や建築物、絵画、工芸品、庭園などの鑑賞・研究」です。
毎年奈良・京都で夏合宿を行い11月の青山祭で研究発表、そして年1回研究成果をまとめた機関誌“甃”の発刊、この活動が今日まで57年間続いております。
OB会の会員は「在学時代に『古美研』に在籍したことがある卒業生」ということで、57年間で約1,100名に達します。これは機関誌に毎年の名簿が掲載されているので確認が可能です。現在そのうち約440名の連絡先を事務局で把握しております。
左の写真は機関誌“甃”です。創刊号は1965年で、本年3月最新の57号がデジタル版で発刊されました。
右は2015年10月に開催した「古美術研究会創立50周年記念総会・懇親会」の模様です。約150名が参加しました。
実は、それまでのOB会活動がこのときに大幅に刷新され、活動方針や役員体制などを明確にし、また翌年にアイビーグループに加盟するなど、活動を充実させ再スタートしました。
甃会の活動方針は3つです。
1. 会員相互の親睦活動、2. 青学古美研との交流と支援活動、3. 古美術研究の啓発活動です。
まず「会員相互の親睦活動」ですが、具体的には「古美術鑑賞や史跡散策などの親睦会」を実施したり、同窓祭で展示会や講演会などのイベント、年1回の総会・懇親会を実施するなどして多くの会員にご参加いただいています。
また校友会ホームページとあわせて甃会ホームページを独自に開設し、会員情報を発信するとともに、年1回情報誌として「甃会からのお知らせ」を発行し会員に郵送しております。
左の写真は散策会の模様、右は「甃会ホームページ」及び「甃会からのお知らせ」です。
2つ目は「青学古美研との交流と支援活動」です。
お互いの役員同士の意見交換を年1?2回開催しております。また青山祭での「古美研展示発表会」や卒業生の「追出しコンパ」などに参加して交流を深めております。
支援活動としては年1回OB会会計より活動支援金を贈呈しております。(ただし、コロナの関係でここ2年間は実施しておりません。)
写真はそれぞれの活動記録です。
3つ目は、「古美術研究の啓発活動」です。
具体的には同窓祭会場において、会員のみならず一般の青学卒業生を対象に講演会や展示会を実施しております。(コロナの関係で、ここ2年間は実施しておりません。)
また文化財保護に結びつく活動として文化財保存事業への寄付や、寺院関係者との交流活動などを行っております。
右の写真は同窓祭での講演会・展示会の模様です。左は国宝の十一面観音像で有名な奈良の聖林寺というお寺の観音堂修復にあたって10万円を寄進させていただいた時の模様です。
以上駆け足でご紹介させていただきました。
最後に今後に向けての活動として3年後の2025年に創立60周年を迎えますことをご報告いたします。
どのようなイベントにするかは、これから議論してまいりたいと思います。
以上で活動報告を終わります。今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
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※活動報告のあと、司会者から甃会の柏田道夫さん(1977年日本文学科卒 工芸班)脚本の映画「島守の塔」が紹介され、柏田さんからアイビーグループ代表者会議出席者に寄せられた下記メッセージが読み上げられました。(「島守の塔」についてはこちらをご覧ください。)
アイビーグループ代表者会議の皆様へ
「島守の塔」をご紹介いただき、ありがとうございます。
予算のなさをカバーしつつ、とても感動的な映画になっています。
ロシアのウクライナ侵攻という理不尽な現状を見るまでもなく、戦争はいつの間にか起きてしまうものと実感しました。
映画は70年以上も前の出来事ですが、忘れてはいけない「日本であった戦争」を描いています。
ぜひ次の世代の人たちにこそ観ていただきたい。
最後の吉岡里帆さんのシーンは、泣きながら脚本を書きました。
ぜひ映画館でご覧ください。
柏田道夫