右から2人目が塚本さん
今回は、1969年経済学部卒(建築班)塚本さんの学童野球にて審判としてご活躍された話をお伺いしましたので、【前編:監督とコーチ】に続き掲載させていただきます。
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チーム入部5年目に審判をやらないかと薦められました。審判にも大いに興味が在りましたので、直ぐに船橋市野球協会学童野球所属の審判として加盟することにしました。
たまたま営業の仕事でしたので、顧客訪問時の電車内が野球ルールを学ぶ絶好の場となりました。他のスポーツに比べ野球のルールは何と細かく難しいものかと改めて思い知らされたものです。テレビ等で野球を観ても、試合の勝敗より審判の動きに目が行ってしまう自分がいることに気づき始めました。特に球審(主審)の動きに目が留まり、試合の勝ち負けに全く興味が無くなってしまうんです。そうこうしているうちに、支部の審判長に祭り上げられ、益々審判が好きになった次第です。
市の大会の決勝戦終了後、優勝チームのコーチから『審判は大変ですね!』と言われ、思わず『審判はオーケストラのコンダクターみたいなもの。何故なら、球審のプレーで試合が始まり、ゲームの声で試合が終わりますから。』と答えると、『成程、確かにそうですね!』と感心しきりだったことを記憶しています。
今現在でも、ルールに関する問い合わせが時々あります。知りえることは勿論即答ですが、判断に迷う場合は野球規則(ルールブック)で調べコピーを送っての対応としています。
《雑感》
40年近く学童野球に携わらせていただいていますが、“子供達の可能性は素晴らしい?”の一言です。兎に角、褒めてあげることです。『プロ選手でもエラーはする。三振だってする。子供達は当たり前!』コーチや応援に来ている方々に『どうか家に帰っても子供を怒らないで下さい』『良いプレーをしたら褒めてやって下さい。』と、それが私の口癖となりました。
私にも中学生、小学生の孫がいます。野球・サッカー・テニスなどいろいろやっていますが、試合の後には必ず『こういうプレーがあったね!』と言い、当然ながら褒めることもです。正に山本五十六の“褒めてやらねば、人は動かじ”なんです。
今は、チームの代表や協会の審判も退き、チーム応援の土日を楽しんでいます。
《最後に》
私の自宅の小さな書斎の三面の壁には、千葉県少年野球連盟や船橋市野球協会の表彰状と共に2枚の写真パネルが。古美研初回の合宿で購入した奈良円成寺の大日如来(裏には先代の僧侶自筆の梵字が)、もう1枚は中宮寺の半跏思惟像(如意輪観音)が静かに飾られています。
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*正に文武両道の心を今なおお持ちの塚本さんに敬意を表します。少年達と向き合う塚本さんの心には大日如来様と如意輪観音様がいらっしゃるのではないかと思えてきました。
また、塚本さんが学童野球に飛び込む切っ掛けとなったご子息は、現在、横浜市の学童野球の監督としてご指導に携わり、ご長男(6年生のお孫さん)はそのチームの中心選手として活躍をされているとのことです。塚本家三代にわたる学童野球への熱い思いは筋金入りのようです。