青山学院校友会広島県支部文化部では、1年に一回程度、バスの旅を実施しております。
今年は、下記のとおり、平家ゆかりの下関と長府毛利藩の城下町を探訪しました。
次回のご案内は「活動予定」に載せますので、ご参加いたたけたら幸いでございます。
1 行事日 平成24年11月17日(土)
2 探訪先 赤間神宮、七盛塚(平家一門の墓)、芳一堂(耳なし芳一)
春帆楼、日清講和記念館
下関市立近代先人顕彰館「田中絹代ぶんか館」
火の山
長府(忌宮神社、乃木神社、菅家長屋門、長府毛利邸、功山寺)
3 参加者 20名
4 下関市歴史探訪記録
今年の文化部バス・ツアーは、大河ドラマ「平清盛」ゆかりの下関市を探訪しました。
11月17日(土)、皮肉にも、天気予報がぴたりとあたり、雨の中をバスは20人を乗せて出発。
下関では、まず、「壇ノ浦の戦い」の時に入水し、幼くして亡くなった安徳天皇を祀っている神社・赤間神宮にお参りをした。この境内には、ラフカディオ・ハーンの小説「怪談」の中にある耳なし芳一の像が「芳一堂」に安置されていた。その奥には、「七盛塚」があり、檀ノ浦合戦で滅んだ平家の大将平清盛の四男知盛はじめ平家一門の武将を祀っていた。日清戦争の講和条約の締結の場となった「春帆楼」の敷地内にある日清講和条約記念館では、当時の講和条約締結時の日本のしたたかさの話を聞いた。現在の外交のお粗末さが益々目立ち「おい、日本よ、当時の学習をしろ」と言いたい気持ちになった。日本で最初の単独女優記念館「田中絹代ぶんか館」では、若くて可愛い絹代からしっかり者の絹代に脱皮していく経過を見た。それから、下関を見下ろす「ふくの関火の山店」で、関門海峡、巌流島等を見ながら昼食を取った。山を降りる頃から雨は止んだ。参加者の念力、天に通ずだ。
山を下り毛利家分家のまち・長府で、明治天皇大葬の日に殉死した乃木希典夫妻を祀る乃木神社では、日露戦争で苦労に苦労を重ねて203高地を占領し、旅順の艦隊を撃破した功績の話と明治天皇が大変信頼されていたこと、マッカーサーもこの人にほれ込んでいたことなどを聞く。乃木夫婦像の前で写真を取る。幼少期16年間過ごした旧宅では、当時のつつましい生活を知る。
城下町長府の面影を最も残している古江小路をゆっくりと歩き、長府毛利邸に進んだ。
明治36年に建てられた長府毛利邸では、明治天皇の行在所としても使われたた部屋も残されていた。邸内の池泉回遊式庭園は石灯籠、紅葉8部の楓、池など絶妙に配置され、安らぎの空間を演出していた。
最後は高杉晋作が長州藩俗論派打倒のためクーデターを起こした功山寺。鎌倉時代の禅宗様建築を代表する国宝の仏殿がある。仏殿の檜皮葺きの屋根はみごとな曲線を描き、上昇感が抑えられた安定した美しい姿を見せる。歴史的な町並みに往時を偲びながら、ガイドさんの説明を聴きながらの散策し、素晴らしい一日を過ごした。
赤間神宮
火の山山頂
乃木神社乃木将軍夫妻銅像
長府毛利邸庭園
長府毛利邸の門