京都支部能楽同好会
開催日:令和元年(2019 年)10 月 27 日(日)
訪問先:岡崎観世会館
参加者:14 名
秋晴れの日曜日、今回の能楽同好会は、岡崎の京都観世会館(左京区岡崎円勝寺町)を訪れ、「第六十一回 京都観世能」を鑑賞しました。これは文化庁の舞台芸術活性化事業として行われたもので、会場はほぼ満席、活気に溢れていました。
当日は、能楽同好会の会員など14名の方々のご参加を得ました。
この日の演目は「安宅」、「卒塔婆小町」、「融」。豪華な人気の高い演目でした。
「安宅(あたか)」は、歌舞伎では「勧進帳」として知られる義経と弁慶のもの語りです。
(「勧進帳」につきましては、「義経記を読み解く」と題して、能楽同好会の今井相談役から深遠な日本芸能史の一コマを紐解いて頂いております。京都支部 クリスマス祝会ご報告(2015年12月12日)ご参照)
「卒塔婆小町(そとわ こまち)」は、絶世の美女、小野小町の九十九才にして、いまだ才気溢れる姿を描いたものです。
「融(とおる)」は、光源氏のモデルと言われる人物、前場(まえば)は、潮汲みの老人が昔の栄華を物語り、後場(のちば)では若かりし頃の融の豪奢な姿が描かれています。
シテは、当能楽同好会の顧問になって頂いております杉浦豊彦師でした。美しいピンク色の能装束の杉浦師の舞いは正に絶品、会員一同たいへん感動いたしました。(会員の一人が感激のあまり、杉浦師に弟子入りしたことを追記致します。)
(能楽同好会K世話役)