京都支部能楽鑑賞会
開催日:平成 31 年(2019 年)4 月 7 日(日)
訪問先:岡崎観世会館
参加者:16 名
今回の春の能楽同好会は、岡崎の京都観世会館(左京区岡崎円勝寺町)を訪れ、「春の杉浦能公演」を鑑賞しました。当日の演目は「定家」、これは、昨年私ども能楽同好会の顧問をお引き受け下さった観世流能楽師 杉浦豊彦師の独立三十周年を記念した舞台です。当日は、能楽同好会の会員や会友など16名の方々のご参加を得ました。
能「定家」につきましては、一昨年秋の当能楽同好会の行事として、能楽同好会の今井相談役から詳しい解説をして頂いておりましたので、今回の、皆さまの能楽観賞に十分に役立ったものと思います。(京都支部 能楽鑑賞会ご報告(2017年11月25日)ご参照)
金春禅竹・作のこの作品は 歌人・藤原定家と皇女・式子内親王の悲恋の物語です。「定家」という題名にもかかわらず、定家は登場せず、式子内親王(の亡霊)が定家との悲恋物語を回想するという展開になっています。
さて、舞台は、シテの杉浦豊彦師が圧巻でした。美しく、力強い謡と華麗な舞。それらを引き立てる色彩鮮やかな装束。そして、杉浦師から終始発散される心地よい「気」の波動。それらが相まって夢のような舞台でした。
(能楽同好会K世話役)