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京都支部

京都支部 能楽鑑賞会ご報告(2016年5月29日)

2016.07.04 更新
京都支部能楽鑑賞会

開催日:平成28年(2016年)5月29日(日)

訪問先:杉浦能舞台

出席者:17名

 好天の日曜日、恒例の春の能楽同好会は、世話役のKさんのお手配で、杉浦能舞台(右京区鳴滝瑞穂町)において、「鳴滝能」を鑑賞いたしました。「鳴滝能」は、嵐電・鳴滝駅のすぐそばの杉浦豊彦師(観世流能楽師)のご自宅の能舞台で毎年行われているもので、客席の定員は80~90名ほど、観客は座布団に座っての鑑賞です。手が届くほどの距離で見るお能は迫力もあり、また親しみも感じられるものでした。



 演能に先立って、まず杉浦師より当日の演目、「班女」についての解説がありました。ストーリーのあらましと能の所作についてのお話しがあり、鑑賞の助けとなりました。能は全く予備知識なく観ると理解が難しいので、演者による解説はありがたいことです。

 解説のあとは、能装束の着付けが舞台上で披露されました。金糸銀糸をふんだんに使った豪華な能装束を3人がかりで着せてゆき、その後かつらをかぶせ、髪を結い、最後に能面をつける。普段なかなか見ることの出来ない舞台裏風景をたっぷり見せていただきました。



 「班女」は、恋人と離れ離れになり恋慕のあまり物狂いとなった女が、後に、恋人と以前交わした扇を目印に再開するというお話です。シテの杉浦豊彦師の舞台は、それは素晴らしいものでした。

舞台の最後は鳴滝能恒例のカーテンコール(ふつう、お能では観られません)。出演者全員の自己紹介もあり、観客からの熱い拍手で幕を閉じました。



 お能の後は同好会の世話役Kさんのご厚意で、Kさん宅に集まってのティー・タイム。会員の皆様と今日の感想を語り合いながら、充実した楽しいひと時を持ちました。

文責能楽同好会 K世話役
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