京都支部 能楽鑑賞会ご報告(2015 年 4 月 25 日)
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開催日:平成 27 年(2015 年)4 月 25 日
訪問先:京都観世会館
出席者:20 名
恒例の春の能楽鑑賞会は、岡崎の京都観世会館にて、K幹事、F幹事のお手配で、世阿 弥の作と言われております『能「西行桜」「正尊」』を、市内をはじめ、大阪、神戸、和 歌山からお集まり頂いた皆様と一緒に鑑賞いたしました。
観世会館の2階ロビーには休憩用のテーブル席の用意があります。いつものように開宴 前に、皆さんで集合し、国文学研究に造詣の深いI顧問による名解説を拝聴しました。
西行法師と老桜の精の翁が登場する『西行桜』では、桜の精の幽玄な舞にとても魅了さ れました。ことに舞から漂いでる「気」のようなものを感じながら、視覚で捉える以上の 情景がどんどんと膨らみ、広がっていくのを愉しむことができました。 加えて、低く高く長く時には消えゆくように冴えわたる大鼓の若き奏者の音声にたまら なく痺れておりました、彼らの舞台の追っかけになりそうです。 また、『正尊』では大立ち回りに目を見張りました。
能楽同好会の相談役 I 顧問の臨場感もあふれる非常に分かりやすい解説を拝聴した後だ からこそ、難解と言われるお能を、わくわくぞくぞく、ここまで愉しむことができたもの と思います。 皆様、京都支部の能楽同好会で古典芸術に触れる感覚を共有いたしませんか。