京都支部 チャリティーコンサート鑑賞会(2015年1月24日)
2015.02.02 更新
京都支部 チャリティーコンサート鑑賞会
開催日:平成27年(2015年)1月24日(土)
訪問先: 京都コンサートホール
新春恒例の「阪神淡路大震災二十周年祈念 チャリティーコンサート(地には平和を?東北そして世界の遺児のために)」鑑賞会は、K幹事のお手配で、1月24日(土)の午後2時から、北山の京都コンサートホールにて、みやこフィルハーモニックの演奏により、今年は、ブラームスのアルト・ラプソディOp.53、ドイツ・レクイエムOp.45などを皆さんで鑑賞いたしました。演奏の間にオーケストラ・合唱団と観客席の全員一体となって賛美歌312番『いつくしみ深き』を斉唱し20年前、そして4年前の大震災の被災者を追悼し黙祷いたしました。
このチャリティーコンサートに出演される皆様全員はボランティアです。指揮=楠敏也、出演=納屋知佐(ソプラノ)、渡辺敦子(アルト)、北川辰彦(バス)、みやこフィルハーモニック(合唱・管弦楽)。
みやこフィルハーモニックのチャリティーコンサートは、阪神淡路大震災の翌年から震災遺児の支援を目的に始まり、今年で20回を迎えました。ひと口で20年と申しますが、20年間、毎年欠かさずボランティアで100名近い合唱隊とフルオーケストラのメンバーを整え、1700人入る大ホールでコンサートを開き剰余金から育英資金を捻出されるご苦労は大変なものと思い、頭が下がります。演奏を聞きながら、自分も20年間を遡り当時から今までを思い起こしながら歳月の重さにめまいを覚えたほどです。
震災の年に生まれた子供達が成人となるまでを目途に続けられてきたこのコンサートは今回の20回を節目に一区切りとされることとなり、今回が最後のコンサートとなりました。コンサートの最後に、指揮者でこのコンサートを主導されてきた方からご挨拶があり、その中で、「青山学院校友会の京都支部ではこのコンサート鑑賞会を毎年の行事の一つにしておられます、素晴らしいことです」と、ご紹介をいただきました、嬉しいハプニングでした。コンサートの最終はヘンデルのハレルヤコーラスで締めくくられました。名残惜しそうに席を後にする聴衆に向かい、合唱やオーケストラの方々がいつまでも手を振って見送っておられたのが印象的でした。
このコンサートの収益金は「あしなが育英会」に贈られます。あしなが育英会では、平成7年(1995年)の阪神淡路大震災の遺児の心のケアを始めて以来、トルコ、台湾、コロンビアの大地震など、世界で大震災が起きるたびに阪神淡路大震災の遺児らが街頭で遺児支援を募り、現地での遺児の心のケア活動を行い、今迄に11か国を訪ねています。平成23年(2011年)3月11日に発生した東日本大震災で親を失った子供達は、阪神淡路大震災の遺児数の3倍にのぼると言われています。あしなが育英会では、「東北レインボーハウス(仮称)」の設立を決め、心のケアを担うボランティア(ファシリテーター)の養成に向けた活動を始めています。みやこフィルハーモニックでは、「神戸レインボーハウス」並びに「東北レインボーハウス設立」の活動を支援し、東北そして世界の震災遺児のためにコンサートの収益金を贈ります。
京都支部ではこのコンサート鑑賞会を支部恒例の新年の同好会行事とし、毎年のコンサート鑑賞を通じて震災遺児のためのチャリティーに参加して参りました。今後もあらたな形でチャリティーを続けて参りたく考えております。