京都支部能楽鑑賞会
開催日:平成26年(2014年)11月13日(木)
芸術の秋、恒例の今年の能楽鑑賞会は、能楽同好会K幹事、F幹事のお手配で、明治に京都の町衆たちの力でできた明倫小学校(中京区室町通蛸薬師下る山伏山町)を利用して設けられたアートスペース、京都芸術センターにて、素謡「花筐(はながたみ)」とお仕舞3番を鑑賞いたしました。
まず、開演前に京都芸術センター内 「前田珈琲」に集合して京都支部芸術部長のI幹事による名解説を拝聴し、「花筐」が古代王権の即位を扱ったお能の曲で、中世の巷話を主とする別れを扱った狂女物とは趣の違った作品として知られていること、そしてその物語を理解しました。
今回は、舞のない素謡の舞台、I幹事の解説のお蔭で、「舞こそなくても情景が思い浮かばれてとても愉しく鑑賞することができました。」とは、参加したYさん。お手配のK幹事も、「お能は習い初めて3年くらいでは全く何も分かりません。舞台でどんなストーリーが展開されているのか分からないまま観ていることもあります。でも、いいものを観るとゾクゾクします。昨日も杉浦豊彦先生の謡と仕舞に、お隣のI幹事と一緒にゾクゾクしていました。」と感想をいただきました。
初めてでもベテランでも、お能は観る者をわくわくぞくぞくさせてくれます、京都支部の能楽同好会で芸術に触れる感覚を共有いたしませんか。