京都支部 平成23年(2011年)3月期 定時総会報告
開催日:2011年6月11日(土)
会場:レストラン菊水
出席会員数:23名、ゲスト:6名
恒例の京都支部総会は、今年も良いお天気の6月11日(土)に、四条南座お向かいのレストラン菊水で開催されました。
今年6月に東北地方を襲った大地震、大津波、そして原発の大事故は、私達の心と暮らしに大きな影響を与えました。豊かさをあたりまえと思って過ごしてきた毎日の暮らしをあらためて問い直し、家族、知人、友人といった人々との繋がりの中で生かしてもらっていることにあらためて感謝いたしました。
総会の冒頭で、香港から届いた「MAY THE PEACE OF CHRIST BE WITH YOU(KIRISUTO NO HEIWA)」の心に響く調べを聴き、スクールモットー「地の塩、世の光」の朗読、北川先生の祈祷、讃美歌312番を全員で斉唱して、共に集い合える幸せに感謝いたしました。
今定時総会には、青山学院大学副学長の長谷川信様、青山学院校友会副会長の榎本正史様、校友会奈良県支部の中田支部長、校友会和歌山県支部の小山支部長、校友会関西支部の栗原副支部長にお越しいただき、支部のメンバーも初参加1名と久々に出席される大先輩や若手など、総勢29名が出席しました。
まず、長谷川副学長から御挨拶を頂き、大震災の当日、青山キャンパスの門戸を開放し、青山や渋谷周辺から約8,000名の帰宅困難者を学院内に収容して防寒具や飲料等を支給、構内に留まっていた1,900名余の学生や教職員も含めて互いに助け合えたことを伺い博愛の心の実践だと頷き合いました。この震災で、入学を目前に逝かれた生徒さんの冥福を祈りました。震災が、卒業式の中止だけでなく、文科系学部の青山キャンパスへの再配置計画まで延期を余儀なくされるなど、様々な影響を学院に及ぼしたことに心を痛めましたが、一方で、学生が積極的にボランティア活動に参加していることを頼もしく思いました。また、大学文学部に比較芸術学科の新設、大学院では英語だけで修士号を取れるコースの開設などの取り組みを伺って青山の発展が楽しみになり、母校への一層の応援の気持ちを確認しました。
続いて、1985年に大学経済学部卒業のH氏に、長谷川副学長から卒業25周年を記念するシルバージュベリーが授与されました。Hさん、おめでとうございます、勤務先の異動で香港から7年ぶりに帰国されて、ますますのご活躍をお祈りいたします、これからも校友会にご参加くださいね。
続いて総会議事では、支部役員の一年間の成果報告と選任、平成23年3月期行事報告、平成24年3月期行事予定、会計報告、秋の能楽観賞会の予告編が滞りなく進められ、出席の全員の御承認を頂きました。
引き続き渡里支部長から、この度の青山学院校友会会長選挙について説明と報告があり、ゲストの榎本副会長から会長候補者推薦の経過をお話しいただきました。また、奈良の中田様、和歌山の小山様、そして関西支部の栗原様からもご意見をいただきました。
私達校友は、青学から社会に巣立って何年経っても、雑誌やメディア等で大好きな母校青山学院の良い記事が載ると嬉しいもので、青学の社会での評価が高まると素直に喜んでおります。昨今は大学の卒業生の就職率が高いと人気が高くなって大学入試に多くの受験生が集まり、同様に短大、高等部、中等部等の人気も一層高まるとか、大学の評価が学院全体の評価に繋がっているんですね。青学大から社会に巣立つ後輩の皆さんしっかり応援してますよ。もちろん私達OBOGも少しでも社会に貢献して青山学院の評判を上げる役割を果たさないとね、皆さん共に頑張りましょう。校友会長はいわば校友全体の応援団長さんですよね。青学大卒の先輩として大学の入学式や卒業式等の諸行事で後輩を暖かく迎え、激励し、また大学生への支援を通して大学の価値向上を助け、ひいては学院全体の評価向上に貢献して下さると良いですね。わたし的には、青山の幼稚園から大学まで卒業されて、若くてルックスも良い素敵な方に会長さんになって欲しいって、密かに思ったのですが、どうやら出席の皆さんもそう願っていたようで嬉しくなりました。
全員で記念撮影の後、懇親会に移り、食前のお祈り、乾杯、そして美味しいフランス料理に舌鼓を打ちました。
フランス料理といえば、青学校友の稲垣大輔シェフが主催した「ミシュラン一ツ星の宴」に出席されたFさんから動画ムービーによるご報告がありました。稲垣さんはフランス在住、現地で修業を重ね82年に「ヴェルベデール」で日本人オーナーシェフとして初めてギードミシュラン一ツ星を獲得、以後閉店まで15年連続で星を獲得され、現在は後進を指導する傍らヨーヌ県国立ホテル学校の最優秀教育料理長としても表彰されるとともに、これまでの貢献を讃えられて ヴェルヌーブ市の名誉市民賞を授与されるなどフランス料理界に大きな功績を残しておられます。
その稲垣大助さんはFさん、Oさんが所属していた青学ギターアンサンブルクラブの大先輩ですが、京都支部を創設した稲垣支部長のご長男とお聞きしてもうひとつビックリ、ご出席の創設メンバーである大先輩の方々から「87年の5月に支部創設20周年記念に皆でフランス旅行に行ったのよ、その時、大輔さんのオーベルジュでお料理をご馳走になったの。」と教えていただきました、京都支部って素敵です。
その大先輩は昭和15年卒、そして平成9年卒の若々しい後輩まで、ご出席の幅広い年齢層の皆さんからお話を伺いました。3月の震災のとき、津波から先生と一緒に高台に逃げた生徒達がその夜は泣かなかったという姿に、学童疎開先で涙を見せないで耐えた気持ちを重ね合わせておられた大先輩。卒業式に臨む娘の晴れ姿を見つめながら震災で卒業式が取り止めになった母校青山の卒業生の無念さに思いを寄せて涙された同期。上京先の渋谷で被災して救いを求める同郷の20数名の仲間に青学に向かうよう自ら指示できたうえ、青学で仲間達を暖かく受け入れてもらえた喜びと感謝を述べられた和歌山の支部長さん。皆さんが口々に語る、青学で学んだ日々、感謝の思い、向上心や向学心、そして心のやさしさなどなど、今回もアットホームな会になってとっても嬉しく思っております。初参加のHさん、日本近代史の研究が進みますように。この春に東京に転勤された長身のSさん、次回も奥様とご一緒にいらしてください。名残は尽きませんが、讃美歌405番を斉唱し、閉会の挨拶の後、再会を約しつつ、お開きとなりました。
皆様、お集まり頂き、ありがとうございました。これからも友情をあたためてまいりましょう。
報告者 美寿緒の代理