2021.02.01 更新
2021年の年始は今まで経験した事のない正月でした。
世界中・日本中がコロナ禍で自粛我慢が求められ初詣も近場の神社で済ますという様なことでした。
その中で第97回箱根駅伝が「応援したいから、応援に行かない」という状況でも開催出来た事は関係各位様の大変なご努力の賜物であると感謝の念に堪えませんでした。
母校選手達の走る姿を、今年も応援出来大変嬉しい思いでした。
私ども「静岡県西部支部校友会」では、2017年より4年続けて「パブリックビューイング」で「箱根駅伝を応援する集い」を行ってきました。毎年1月2日・3日の2日間、20?30名の参加で選手達・原監督を応援してきました。
一喜一憂しながら同じ場所で揃って母校を応援しますと母校への思いが共有でき大変良い雰囲気でした。
4年の間は、総合優勝3回・2位1回と立派な成績を残していただき大いに応援のし甲斐もありました。第97回大会もと思い「応援する集い」を開催をする前提で準備してきました。しかし、残念ながら12月7日の臨時役員会で、現状を鑑み痛恨の思いで中止を決定しました。
「絆大作戦」毎年恒例の原監督が命名する作戦名。自宅で一人でも、絆を感じて応援しようと言う思いになりました。
1月2日の当日は、日本テレビでの朝4時30分に起床して5;00から始まった事前情報提供番組からチェックを開始。神林主将が一番初めに取り上げられ気持ちも高まりました。
私事ですが毎朝測定している血圧測定も、この日はいつもより10程高めで気合が入っていました。ここ4年間は7時過ぎにパブリックビューイングの会場に行き準備を始めたのですが、今年は全くその必要がありませんでした。何か寂しいような気楽なような複雑な気持ちでした。
そしてこの時点で気になったのが、発表された出場メンバーの中に神林主将がいないと言うことでした。当日変更で2区か3区に入るものと思っていたので嫌な予感がしました。
あっという間に8時のスタート時間になりました。
そして号砲が鳴り、1区がスタート。誰かが飛び出し超高速になると思いきや、超スローペースには驚きました。エースの吉田選手なら何とかしてくれるだろう思い、お正月でもあり朝からアルコールを少しずつインプットし始めました。
しかし、2区3区と中々前に行けず、4区の期待の一年生佐藤選手で10位に上がるも結局12位で往路が終了。
一昨年の事が思い出されました。校友間でLINEを活用してずっと応援メッセージのやり取りをしていましたが、往路終了時点でこんなメッセージも「優勝どころかシード権争いになりました。明日は切り替えて応援するぞ。」
「原監督がゲームオーバーを宣言しましたが、2年前みたいに選手が奮起して良い結果にして欲しいなあ。」
そして1月3日復路の反撃が始まりました。6区の高橋選手が区間3位で10位になると、7区の近藤選手で7位、8区の岩見選手で5位、9区の飯田選手で4位、10区の中倉選手で一時は3位にまであがりましたが、結局は4位で大手町にゴール。しかし、復路優勝を勝ち取ってくれました。シード権外まで落ちての4位入賞は、優勝とはまた違った感激をいただきました。
LINE上ではこんな声も
「素晴らしい走りでした。あっぱれ。」
「諦めなくて良かった。今年も勇気をもらった。」
コロナ禍での箱根駅伝、ここ数年とは環境も結果も違いました。
現在の厳しい環境の中でも諦めずに「絆」を感じてやり抜く大切さを選手達・監督に身をもって教えてもらいました。
「絆大作戦」は成功裡に完結したと思います。
来年の第98回はコロナ感染が終息し、再びパブリックビューイングで多くの校友と一緒に応援したいものです。
一人で応援するのも良いですが、校友と一緒に語り合い一喜一憂し合いながら応援する方が、母校愛も感激も喜びも増すものだとつくづく思いました。
山中宏美 (昭53年卒 経済)