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静岡県西部支部

殿方による手料理を楽しむ集い

2016.09.20 更新
 今年は、7月に入るまで台風が一つも発生しない状況が続きましたが、8月に入り立て続けに発生し、8月末にはトリプルで台風が襲い北海道では大変な被害が発生したところです。

幸いにも静岡県西部地方はさしたる被害もなく平常の生活が送れていることはありがたいことです。こんな中、9月10日恒例の「殿方による手料理を楽しむ集い」が喜田芳子さん(昭和32年短大卒)主宰の懐石料理教室で開催されました。本年で20回を超える行事となっているということです。

 

 私がこの行事に参加したのは、校友会西部支部総会に出席したおり先輩の方々から勧められたのがきっかけで、以来本年まで9回にわたり参加させていただいております。

 本年は、喜田さんのお弟子さんである葉山さくらさんを講師にお招きして

「2016年長月のお稽古」といったテーマで開催されました。

葉山さんは、京都祇園の一流料亭「浜作」で研鑽を積んでおられる妙齢な方で、男性にとっては大変教わり甲斐のある講師でした。  

 献立は、1「手作り豆腐 浜名湖の香り」 2「イチジクの利休仕立て」 3「水菜と焼ききのこの和えもの」 4「まぐろのたたき ポン酢ジュレを添えて」 5「駿河湾釜揚げ桜エビの炊き込みご飯 土鍋焚き」 の5品でした。

 いずれの材料もこだわりを持った地産地消のための品々を選ばれたそうです。

一通りのメニューの説明を受けてから調理に取り掛かったところですが、いつもなら助手の方々がだいたい難しいところはやってくださっていたのに、参加人数も少なかったせいか、またご指導くださる講師の方の愛の鞭なのか、受講生がそれぞれの材料を分担して作業が進められました。悪戦苦闘しながらも一生懸命作業に取り組むこととなりました。



 そんな中で、マグロのたたきの包丁のいれ方、イチジクの皮の剥き方など懇切丁寧に教えていただき、その上、コメ研ぎは最初の水は早めに捨てること、イチジクは火を入れると甘くなること、柚・カボス・スダチは三種類合わせると味がまろやかになること、ゼラチンは酵素の強いものと合わせるとうま味が出てくること、新米は水気が多いため焚きこみご飯に適さないことなどをわかりやすくご教示いただき参考になりました。



 不慣れな者たちが一つずつ手を抜くこともなく作成したので、例年に比べて出来上がりが遅くなり和室での食する時間も限られましたが、料理はどれ一つとっても非常においしくいただくことができ大変好評でした。

この中から二つ、三つ家庭でも実際にやってみようかなと思ったのは私ばかりではないのではと思いました。

 

 食事の時に葉山さんから、健康な生活に役立つ和の食材の最初の文字を覚えやすくいいあらわした「まごわやさしい」という言葉の意味が話され、本日の献立は、「い」(いも)を除いた、「ま」(豆、豆腐)、「ご」(ごま)、「わ」(わかめ、のり)、[や](野菜)、「さ」(魚、)「し」(しいたけ)が入っているとの話があり、健康にも配慮した献立だなと感心いたしました。



 食事の最後には、もう一人のお弟子さんの小栗華さんが本格的な抹茶をたててくれたのですが、添えられたお菓子がなんと「薯蕷まんじゅう」であることから「い」も立派に入っているとのことで、今日の集いは、健康な生活を送る上でも役立つ献立であることを納得した料理教室となり、受講生一同有意義なひと時を過ごすことができたことを感謝した次第です。

 お忙しい中、不得手な男性軍のためにわかりやすくご指導いただきました葉山さん、喜田さん、小栗さん、杉山さん、いろいろとありがとうございました。

                     安田利啓(昭43年卒 法)


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