カルチャー同好会では、平成28年2月26日(金)に、初めての吟行会を行いました。
(ちなみに吟行とは、句の素材を求めて写生に出掛けること)
今回は、小田原城と梅を題材にということで、まず初めに郷土文化館に集合して、校友の福田奈美代さんのレクチャーを受けました。そして総勢7名、いざ出発です。青空とお城、そして紅白の梅のコントラストも素晴らしく、皆さんそれぞれ句作りにチャレンジしました。
郷土文化館に戻って昼食後、いよいよ句会の始まりです。本来は一人一句無記名で短冊に書いた句を一つ一つ詠みあげて、共鳴した句に挙手をする・・という形式で行うそうです。でも今回は参加者の希望で、一人2枚ずつ色紙に書いて、それを並べて、福田さんの解説と批評を受けながら、参加者全員で作者を当てるという形式になりました。句会というより勉強会でしょうか。
同じ景色を見ても、人それぞれ感じ方が違うことがよくわかりました。
終了後、お汁粉など食べながら、今度は幕山公園にしようとか、お酒もよしとしようとか、来年に向けて話は大いに盛り上がりました。初心者でも気楽に参加できる楽しい会でした。
会員の皆さま、ぜひ次回は参加してくださいね。
会員の力作(二句目以降は作者五十音順)
梅が香や興亡ありし城の風 奈美代
青空に白く光りて梅一輪 秀美
野梅の木うねり激しき歴史みる 紘子
白梅や便りとだえし郷の友 昌子
天空は光溢るる春の鳥 みさを
紅白や静かに競ふ城址の梅 淑美
梅花愛で話題は互いの病かな 隆司
残念ながら、天守閣は4月下旬まで修復工事中です。