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地球社会共生学部同窓会

バリ(インドネシア編)

2023.04.23 更新

バリではどの家庭もこのような先祖を祀る聖域を持つ

コレが魅力!
バリは独自の宗教(バリヒンズー)を持つため、どの家も敷地内に百坪くらいの寺院を持つ。というよりも先祖を祀る寺院を作り、それを守るために横に自らの住居も作ると言った方が解りやすい。従って島全体が宗教に彩られ、それを基盤にして芸術が発達し、絵画や音楽、舞踏など、本来は神に捧げられるものが今日では外国人でも気軽に毎日楽しめる。

また、宗教的儀式も毎日どこかで見ることができる。それらを守り育てるのはバンジュール(簡単に言えば法的効力を持つ町内会)であるが、今もそれが生き続けている。家屋も街も宗教的見地によって形成されるため解りやすく、研究素材としても面白い。そのバリ人が聖なる山と崇めるのがアグン山であり、道は海からアグン山に向いて直線的に伸びる。即ちアグン山より南の地は南北に道が走り、そこに街が発達するが北に行くほど(山に近いほど)位が高い人たちが居住する。

しかし王宮は南北道路の真ん中に東西の交差する道が作られ、その交差点の東北の角地にあるものと決まっている。家々は聖なる北側に出入口を作ることははばかれ、どうしても北側にしか入口が作れない場合はその西隣の家の塀沿いに道を作りそこを入って、一番奥の西側から東側の自宅に入るようにわざわざもう一本の道を作る。ことほど左様にバリの人々は独自の信仰を守り、神々の島として今も息づいている。


バリの典型的な料理、ナシゴレンとサテ

コリャたまげた!
バリの島民は先祖からの土地を大切に守って来たので、その敷地も広い。そしてそこには先祖の寺が置かれているので、売買ができない。また、切り売りできない制度も保たれていて、必然的に家屋敷地は広いまま残っているが、近年はそこにプールを作り、瀟洒な建物をゲストハウスとして安価で観光客を受け入れている。最近はそこに数人単位で外国人が長期滞在して、じっと息を殺しながら観光もせず、静かに目立たないようにして過ごして居る光景が見られる。試しに「where are you from?」と声をかけると、躊躇しながら「Russia」という返答。真偽はわからぬものの、ウクライナ戦争での若者の苦悩と逃避行の影を想像したのだった。

コレだけは覚えて!
バリの田舎町を旅すると、車が1時間も2時間も動かない時がある。このような場合は道路上で町の宗教的儀式が行われていることが多い。田舎町では幹線道路は一本しかないところもあり、人々は悠長に儀式が終わるまで車の中でじっと待つ。全ての営みの頂点にあって最優先されるのがバリの宗教なのだ。


Reported by Junichi
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