(エブエブの主演女優、ミシェル・ヨーの出身地イポーのすぐ近く!同じペラ州にあるカンパーの名門大学、UTARにおよそ半年間留学していました!)
7. 世にも奇妙なおじさん
大都会クアラルンプール(KL)から、田舎町カンパーまではバスで3時間半ほど。電車を使えば2時間で行けますが料金は少し高めです。もっぱら18RM(約450円)と格安のバスを利用していました。
(まず時間通りには来ません。表記時刻がころころ変わります)
これはバスで、シンガポールに遠征した際の出来事です。最後列に座っていながら、自分の後ろに人影を感じ、トランクを覗き込むと、なんとおじさんが体を丸めて寝ているではないですか!見てはいけないようなものを見てしまったような、人生で3、4を争う衝撃度でした。交代要員の運転手だったのか、それとも乗客の1人だったのか…。今でもバスに乗ると、否応なしにおじさんの寝顔がフラッシュバックします。
(窓ガラスが割れているのは気のせい!最初はビックリしますが、すぐに慣れるお馴染みのデザインです)
6. 週4チャーハン
食事は基本外食。どの街も屋台を含め、飲食店がひしめきあっています。多民族国家とあって、1つの国にいながらマレーシア・中国・インド料理と、様々な本格料理を味わえるのが特徴です。とにかく好き嫌いが多い私は、足しげく寮近くのRice Monster(通称ライモン)に通い、6RM(約150円)のガーリックチャーハンを食べていました。ピザ生地感の強いクレープのようなインド系デザート、Rotiもおススメ。現地の名物ドリンクTeh Aisとの相性は抜抜群群!
(常連となり、店員さんと親交を深めたライモンのメニュー。チャーハン専門店だけあって、味の種類が非常に豊富。シールで値段が変更されており、そっと剥がしてみると…以前は5RMだった知らなくていい新事実が発覚!)
5. 思い出はいつの日も雨
毎日どこかの時間で必ず雨が降ります。1時間の雨宿りなんてのは日常茶飯事です。とある日、自転車でスーパーに出掛けると、案の定帰る頃には豪雨に雷。ただ、現地の人達は慣れたもので、各々気楽に時間を潰すなか、6人のおばさんグループにいたっては、陽気にダンスを始めてしまいました。私はあまりに奇妙な光景を5分ほど目に焼き付けた後、別のフロアに移動しました。それから1時間ほどでしょうか。再びその場に戻ると、なんとベテラン集団はまだ踊っていたのです!しかも全く変わらぬテンションで、いやむしろ激しさは増していたか。この時私は、マレーシアにぐっと心を掴まれました。
(寮の前の水はけの悪さは異様。あっという間に自転車で通れなくなります)
4. 日本語警察出動!
街中や店で見かける日本語表記は、意味不明なものばかり。その度にGoogle翻訳の改善の必要性を強く感じたものです。DAISOインスパイアと思われる、MINISOやYUBISOに行けばそういった商品を数多く見つけられます。日本語警察としてガサ入れに繰り出すのも一興です。
(カンパー価格で考えれば、KLにある一風堂はアンリーズナブル。味は日本と全く遜色ありません!名物のもやし食べ放題はありませんでした)
3. Wii爆発!
コンセントは3つ穴のBFタイプ。電圧は日本の100Vに対し、220Vです。iPhoneやパソコン等は変換プラグのみで問題なく充電できました。しかし、重量オーバーまでして日本から持ち込んだWiiで遊ぼうとしたところで、ちょっとした事故が発生しました。いつも通り変換プラグを通して、コードを3つ穴のコンセントに挿した瞬間、火花が飛び散り、寮中の電気がダウン!ブレーカーが落ちてしまったのです。さすがに変圧器なしでWiiは使えませんでした。ゲーム機からは焦げた匂いがし、完全に壊れたと落胆しましたが、帰国後に動作確認を行ったところ、幸いにも故障は免れました。
(ドーナツ式の視力検査は万国共通ではありません。マレーシアではターゲットがアルファベットでした。右横の数字は視力でしょうか?だとすると、日本と比べだいぶ大きな数字です)
2. チンさむ大国
以前、「人志松本の○○な話」の番組内で取り上げられていた、チンさむロードをご存知でしょうか。その名の通り、車で走行中、段差により股間がフワッと浮き上がる感覚に襲われる道のことです。マレーシアはそんなスリルを至る所で味わえる、有数のチンさむ大国でもあります。飛ばし屋が多いのか、随所にもっこりした速度止めが設置されているためです。
これに関して言えば、友人のダンス発表会に向かうバスでのエピソードを真っ先に思い出します。ありえないスピードでこの段差を通り、完全に無重力状態となった結果、私は常識では考えられないほど強く、脳天を天井に打ってしまったのです。一瞬、この世から離れたようなあの摩訶不思議な感覚と痛みは、生涯どころか死んだ後も忘れません。
1. キング・オブ・マレーシアあるある
若者から年寄りまで、あらゆる人が上着を前から掛け、逆に着た状態で自転車やバイクを運転しています。その光景はまさしく風物詩。キング・オブ・マレーシアあるあると言えます。現地の友人に聞いたところ、どうやら日除け効果があるよう。とにかく日差しが強い東南アジアならではです。かの有名な“びんぼっちゃま”スタイルの原点はここにあり?
(アネロのリュックを背負いがち。これも自信を持ってお届けするマレーシアあるあるです。本気で街中を見渡せば、10秒でその姿を発見できます)
コリャたまげた!
大学内のWi-Fiの遅さや時間に対するルーズさなど、挙げればきりがないですが…1つ選ぶとすれば「信じられないほどの寒さ」です。え?東南アジアなんだから暑いだろって?確かに日本とは比べものにならないほど暑く、部活も健康面を考慮して夕方以降にスタート。紫外線の量も7倍と言われています。しかしそれは屋外の話です。
(野良犬がウロウロしています。襲ってきたりはしません)
(殺菌?消毒?何の効果があるのかは結局最後まで分かりませんでした。寮内で撒き散らされ、部屋中が真っ白になったことも。臭いは強烈です)
屋内や公共交通機関の中は、異常なまでにクーラーが利いており、半袖でずっといれば風邪を引きかねません。私は慌てて、現地の無印良品でダウンを120MR(約3000円)で手に入れ、それを着たうえ、ネックウォーマーをして大学の授業を受けていました。周りの人も例外ではなく、必ず上着を携帯していました。それはこの国に訪れるはずのない真冬を思わせる寒さです。電車やバスに長時間乗る際は、くれぐれもご注意を!
(牛乳の空きボトルを水筒として使用している人をよく見かけました。他民族国家だけあって、水筒ひとつ取っても多種多様!)
コレが魅力!
とにかく様々な顔を持っている点が最大の魅力!KLでは日本と大差ない、いや我が国よりハイソで洗練された街並み、カンパーのような田舎ではイメージ通りのザ・東南アジア、そして日本で失われた下町が堪能できます。それにあらゆる料理も民族も言語も!1度で3度も4度も美味しい、それがマレーシアなのです。日本で「これが正解!」と信じて疑わなかったことが、実は他にも正解があったり、そもそも答えが間違っていたり…。異国で人間力が1.34倍アップした気がします。
(どこの店でも必ず小皿に盛られたチリソース登場!辛いのが大好きな国民性がよく表れています。ファーストフード店にはチリソースタンクが設置されており、取り放題です。コップに入れて飲むことだって出来ちゃいます)
コレだけは覚えて!
「OK lah」
公用語はマレー語ですが、多民族国家とあって、準公用語とされている英語もかなり通用します。Manglishと呼ばれる現地特有の英語では、語尾に「lah」を付けるケースが多く、「OK lah」というような印象的な物言いを度々耳にします。親しみをもって使ってみるとGood!マレーシア人と心のソーシャルディアスタンスが一気に近付きます。
(1度カンパーに住めば、やみつきになるの何でだろう?何でだろう…。決してテツandトモの歌をマレーシアに広めたわけではありません。何のポーズか思い出せないのは何でだろう)
Reported by 有園僚真