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部会・同窓会
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大学電気電子工学科同窓会

外界での学び 國岡昭夫名誉教授

2016.08.18 更新

「私学事業団に勤める」

 20世紀最後の日、1999年12月31日、34年間勤務した青学を後にし、 翌日の21世紀初頭から 特殊法人日本私立学校振興・共済事業団(私学事業団) に内閣承認の上勤務した。

 私学事業団は一般人にはなじみが薄い、しかし私学関係者にとっては、私学教育の拠点である。 例えば国庫からの私立学校への広範の助成、私学教職員の年金、医療保険等 に責任を以て根底から係わっている。 このこと考えると私学事業団の存在が日本の教育制度の中で重要な役割を負っていることが分かる。

 私自身今になって皆さんと同じく大学を出て、遅ればせながら人生で難しい人間関係を学んだ気がする。 これまでと違い、日本の教育全体に影響を及ぼす組織の中で仕事をする気負いととまどいの中で、 自分の狭い視野で大局を認識する立場を失い掛けていた。幸いこの思いは徒労に終わった。 それは東西異分野の泰斗の中で身に余る知遇を得、多くの香り高い薫陶を受けるとともに、フォローしていただいたに他ならない。 感謝です。

 私の役割は教育機関として健全性が担保されているか現場で調査する。それには文科省の担当官と私立・国公立の調査員が行う。対象となる学校法人の執行委員(理事長、学長、事務部長…)と教育内容、財政状況について現在・将来予測される問題点とその対応について意見交換を行い、即報告書としてまとめる。

 沖縄から北海道まで対応した学校法人組織の中で、実感したのは、管理・運営職になるには理事会・評議員会等の役割を直接の体験によって把握し、それぞれの立場に立ち、物事の是非が判断できる人物が必須の条件であることを経験的に学んだ。そのような人物がものの考え方や美意識・価値観・人生観をリードしている学校は、慎重な行動が伴い社会的に高い評価を受け、かつ堅実な発展が期待できる。

「横須賀学院誕生の奇跡」

 私学事業団退任後の10年間は、神奈川にある横須賀学院に所属した。 学院は旧海軍跡地であるが内海を思わせる穏やかな場所にある。 校舎からかいま見える係留した戦艦三笠上のZ旗、 また対面にキリスト教学校の象徴である十字架が青空を背景に光り輝いている様は、 戦後60年間苦難と困難の道を歩み、神を信じ、キリスト教の精神を鍛え磨いてきた光が彷彿とする学校です。

 この横須賀学院は青山学院の第二高等部として併設されたが、諸般の事情もあって青山は撤退した。 その後学院は武部 啓(初代院長)を始めとする法人関係者の努力によりプロテスタント系の独立した学校として発足した。 しかし青学の「建学の精神」が教育目標の土台になっているのは史実から明らかであり、生徒が卒業時に表す自信に満ちた謙虚さの中に風格を備えて迫力ある行進をする様子は、 まさに教育成果が具現化されたものです。これが皆さんの近くにある固い絆が育っている学校です。この事実を覚えていただきたいのです。 私は自身の教育場として最後にここを与えられました。 重ねて感謝であります。

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