1976年3月卒　末沢研　河原 秀夫

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僕は卒業後はずっとミュージシャンとして活動し、卒業生の中ではかなりの変わり種と思われます。大学在籍中からジャズに興味を持ちベースを弾いてたんですが、新宿にあるピットインというライブハウスなんかで演奏してました。

というわけで勉強にはあまり熱心でなく、4年生の時は非常にきびしい末沢研に入りながらも共同研究者の梶くんにおんぶに抱っこで助けてもらい、何とか卒業することができました。頭脳労働は梶くん、試験片を磨いたり顕微鏡写真を撮る等というという肉体労働は僕という感じでした。

卒業後は親の理解もあってボストンにあるバークリー音楽院という学校に２年間留学する事が出来、大学の時とは180度違う音楽漬けの毎日を送りました。音楽の場合、そういう学校に行ったからといって仕事があるかどうかというのは個人の実力や運にかかってくるわけですが、僕の場合運よく帰国してからもわりと仕事がコンスタンスにあり，音楽で生活することが出来ました。

でもジャズをやってるからには一度はニューヨークに住んでみたいというのがあり1983年から1985年までニューヨークに住みました。歌でもあるようにニューヨークで通用すれば世界中どこでも通用すると言われるだけあって世界中から優れたミュージシャンが集まってるそこでの生活はとても刺激的でした。ジャズのレジェンドといわれるような素晴らしいミュージシャンとの共演や、ビレッジバンガードというジャズミュージシャンにとっては憧れのライブハウスへの出演など貴重な経験がたくさん出来ました。帰国してから、その頃は景気もいいしジャズフェスティバルやテレビでのジャズ番組もありとても忙しくしてました。その後ブーム的なものはなくてもジャズを好きな人は根強くいて、演奏活動やまたベースを教えたりと多忙な日々を送らせていただいてます。

大学での友達も時々ライブハウスに顔を見せてくれ、同級生から声をかけていただいて昨年秋の機械科同窓会では何と演奏をさせていただきました。その時、研究室できびしくご指導をいただいてた竹本先生との卒業以来となる再会を果たす事を出来嬉しく思いました。

竹本先生と半世紀ぶりの再会

ダンサー河原　　

僕は４０代半ばからヒップホップダンスを趣味でやってるんですが、その時キャップを被りサングラスかけて踊ったら竹本先生が、お前そんなになっちゃったのかぁと嘆いてました。（笑）

いまでも都内を中心に色々なところで演奏してますので、僕と面識のない方でも気軽にいらして声をかけていただけたら嬉しく思います。